
iPadのクリスタで描いたデータをPCに送りたい…
iPadでラフを描いて、PCで色塗り・仕上げをするといったように、複数のデバイスを使い分けられるとより快適にイラスト制作ができます。
1つの作品をiPadとPCの両方を使って描く際は制作データの受け渡しが必要になりますが、クリスタも例外ではありません。
ケーブル繋いだり別のアプリを使ったりするのは面倒なので、クリスタに用意されているクラウド機能を活用して手軽にデータ共有しちゃいましょう。
まだ使ったことがない・知らなかった人もいると思いますので、本記事ではクラウド機能の概要や使い方を解説していきます。
クラウド機能を使いこなして、デバイス間のデータ共有をよりスムーズに行えるようになりましょう。
クラウド機能のメリット・共有できるデータ

クラウド機能はiPadやPCに直接保存されるものとは違い、インターネット上にある保存領域のようなものです。
外出先で描いたデータもクラウドにアップロードすれば、自宅のPCで続きをダウンロードして描けるようになります。
別アプリやケーブルを使わずクリスタ内で完結するため、クリスタユーザーなら誰でも快適・簡単な制作データのやり取りが可能です。
クラウド機能で共有できるデータは大きく分けて次の通り。
- 作品
- 自作素材
- 設定(バックアップ)
また自動同期を設定すれば定期的にクリスタのデータをクラウドに保存しておけるので、PCが壊れたときなどの緊急時のバックアップとしても有用です。

追加料金なしで10GB使えるのが嬉しい
クラウド機能の使い方
ここからは実際の使い方について解説していきます。
使用する画像はPC版での画面になりますが、アプリ版も同様の手順で操作可能です。
クラウド機能を使うにあたって、PC版から操作する方はCLIP STUDIOを開き、ログインを済ませておきましょう。

アプリ版の場合はいつも通り起動すればOKです。
データのアップロード・ダウンロード
クラウド機能を使ったデータ共有の大まかな流れとしては、デバイスに保存されているデータをクラウド上にアップロードし、送り先のデバイスでそのデータをダウンロードするという手順を踏みます。
- STEP 1CLIP STUDIOの画面で「作品一覧」または「素材管理」をクリック
※旧CLIP STUDIOの場合は作品一覧の代わりに「作品管理」を選択してください。
- STEP 2PC版は「この端末」、タブレット・スマホ版は「アプリ内」のタブを選択
- STEP 3アップロードしたい作品の「同期切り替え」をクリックし、「同期ON」に設定(完了)
設定が完了すると同期が始まります。正常に同期できているか右上のボタンから「通信管理」ウィンドウを開いて確認しましょう。
クラウド上にアップロードしたデータを使って続きの作業をする場合は、以下の手順で使用したいデバイスにダウンロードします。
- STEP 1「作品管理」または「素材管理」から「クラウド」のタブをクリック
- STEP 2「新規ダウンロード」をクリック(完了)
アイビスから共有した作品も同様の手順でダウンロードできます。
PC版は「この端末」、タブレット・スマホ版は「アプリ内」のタブにデータが表示されていればダウンロード完了です。
データの同期
そもそも同期とは何かを簡単に説明しておきますと、操作デバイス内のデータとクラウドにあるデータを同じ状態に統一することです。
同期を行うことで更新日時が新しい方のデータだけ残り、古い方のデータは新しいデータで上書きされます。
例えばクラウド上のデータが新しくて操作デバイス内のデータが古い場合、操作デバイス内のデータがクラウド上のデータで上書きされる、といった処理が行われます。
編集した最新のデータをすぐに反映させたい場合は、「作品管理」画面の「この端末」または「アプリ内」を選択後、「いますぐ同期」をクリックしましょう。

複数の作品・素材をまとめてクラウドにアップロードしたい場合は、作品・素材のチェックボックスを選択→「一括同期切り替え」の「同期ON」で可能です。

同期ONになった作品は、チェックボックスを選択→「一括同期」で同期できるようになります。

クリスタのクラウド機能には自動同期の設定が可能であることをチラッと話しましたが、編集中のデータを保存後すぐに同期してくれるわけではなく、CLIP STUDIO起動時・ログイン時・終了時と決まったタイミングでしか同期してくれません。
確実に最新の状態を反映させたい場合は手動で行うのが無難です。
ちなみに自動同期機能の設定方法についてはこちらの記事内で取り扱っていますので、興味のある方はぜひご参照ください。
まとめ
クリスタのクラウド機能の解説は以上になります。
クリスタユーザーなら追加料金なしで使えるので、どんどん使って快適にデータ共有していきましょう。
時間に余裕がある方は、もしもの時に備えてバックアップと自動同期機能の設定もしておくと安心です。