積まないための色塗り・イラストメイキング本の選び方

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色塗りの参考書買ったけど上手く使いこなせてる気がしない…

みなさんはこういう経験ありませんか?

僕も模写したり同じ手順を真似したりと試行錯誤したのですが、どうも本質的な部分にたどり着けていないような気持ち悪さがあったんですよね。

何か改善策はないかなと考えた結果、学習方法以前の問題であるイラスト教本の選び方に着目してみることにしました。

そこで本記事では色塗り・メイキング本のどういうところが使いづらいのか、どういう選び方をすればいいのか、自分なりに考えたことをお話ししていきます。

あくまでも一個人の意見に過ぎないので、鵜呑みにはせず参考程度に読んでいただければと思います。

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色塗り・メイキング本をなぜ積んでしまうのか

色塗り・メイキング本が学びづらいと感じるときって、

  1. 本の内容が自分の目的に合わない
  2. 手順や操作の解説ばかりで「なぜそうするのか」が分からない

のが原因ではないかと思います。

まず色塗り・メイキング本に限った話ではありませんが、その本で具体的にどんなことが学べるのか、または自分がどんなことを学びたいのか分からないまま購入すると失敗する可能性が高いです。

自分の知りたいことが30ページのボリュームで解説されている本と1ページで軽く触れられている程度の本では、言うまでもなく前者を買った方が収穫は多いでしょう。

どういった内容にどのくらいのページが割かれているかを確認するために商品説明をよく読むのはもちろん、Amazonなら試し読み版のようなものを積極的に活用することをおすすめします。

ロメ
ロメ

試し読みする際は目次のページがあれば必ず目を通しておきましょう

色塗り・メイキング本が使いづらいと感じるもう一つの原因は、作例の手順や小手先のテクニックの解説が多く、十分な深堀りができていない場合が考えられます。

書いてある通りに作業を進めれば確かに掲載作品がどうやって塗られたのかは分かりますが、なぜその工程が必要なのか、なぜその色を選んだのかといった作者の考えや知識まで理解できることは少ないです。

根拠があいまいなせいで、自分の作品制作に反映させたくても使い所が分からず持て余してしまう……その結果使いづらく感じるのだと思います。

しかしこの問題を本側が解決しようとした場合、細かい部分にまで言及すると内容が散らかってしまいますし、無意識にやっていることも洗いざらい教えてくれというのは到底無理な話です。

ではどうすれば本質的な部分を学べるのかというと、読者の私達が本全体を通して独自に気付きを得る必要があるのだと考えます。

文章や画像をそのまま受け取るだけでなく、複数の作例を比較するなどして共通点や傾向を見つけることができれば、それは本に書いてあること以上の学びと言えるのではないでしょうか。

その気付きを少しでも多く得るために色塗り・メイキング本はどう選んだらよいのかという部分を、次章では解説していきます。

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タイプで考える色塗り・メイキング本選び

色塗り・メイキング本は網羅型と特化型の2つのタイプが存在すると考えていて、どちらが自分に必要なのかを理解した上で選ぶことが重要です。

網羅型

1冊で数種類の塗り方が学べるタイプの本が網羅型。

1人の絵師さんが数種類の塗り方を解説している本や、何人もの絵師さんの作例が収録されたメイキング本など数多く出版されています。

絵師さん1人(または塗り方1種)あたりの掲載作例が少なく、作風を真似したいという場合に使いづらいのが難点です。

塗り方を一通り知りたい・体験してみたい人や、大まかな手順さえ教えてくれれば後は自己流でやれるという人向けの本と言えます。

また、それぞれの絵師さんが使っている便利な小ワザを吸収したい場合にも有用です。

特化型

特化型は1人の絵師さん、1種類の塗り方にフォーカスしたタイプの本。

取り扱う内容が限られている分、絵師さんの考え方まで掘り下げられていることが多く理解を深めやすいのが特徴です。

複数の作例を通してその人の傾向を掴むことができるため、どうすれば近い作風にできるかを模索するのに特化型はうってつけと言えます。

本によってはインタビューも掲載されていることがあるため、メイキングとはまた違った視点から学べる点も魅力です。

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タイプ別 おすすめの色塗り・メイキング本

色塗り・メイキング本が2つのタイプに分けられると述べましたが、実際にどのような本があるのか見ていきましょう。

売れ筋・高評価(Amazonレビュー★★★★以上)の本をできるだけピックアップして紹介します。

一応価格を表記していますが、セールなどの要因で変動するため最新の価格は実際の商品ページでご確認ください。

色々な塗りを学びたい人向けの本

デジタルイラストの「キャラ塗り」最強事典 CLIP STUDIO PAINT PRO/EXで描く! 紙面解説と動画でわかる良質テク68

価格(Kindle版)2,178円
発売日2020/12/21
掲載絵師(敬称略)Aちき ずみちり 吉田ヨシツギ 神岡ちろる PJ.ぽてち
みっ君 べっこ さいね 鏑木康隆 くるみつ

▶プロ絵師の技を完全マスター キャラ塗り上達術 決定版 CLIP STUDIO PAINT PRO/EX 対応

価格(Kindle版)2,178円
発売日2019/03/08
掲載絵師(敬称略)月森フユカ 玄米 美和野らぐ 吉村拓也 紅木春
青紅 吉岡愛理 江川あきら 鈴城敦 珠樹みつね

デジタルイラストの「塗り」事典BOYS CLIP STUDIO PAINT PROで描く! 美麗な描画のテクニック55

価格(Kindle版)2,178円
発売日2018/05/21
掲載絵師(敬称略)食ぱんな そゐち セカイメグル 野崎つばた 村カルキ
荒野 わいあっと 煮たか

とことん解説! キャラクターの「塗り」入門教室 CLIP STUDIO PAINT PROで学ぶ描画の基本テクニック

価格(Kindle版)1,861円
発売日2019/12/25
掲載絵師(敬称略)乃樹坂くしお(アニメ塗り・ブラシ塗り・グリザイユ画法・
モノクロ塗り+グラデーションマップ)

特定の塗り方を学びたい人向けの本

ILLUSTRATION MAKING & VISUAL BOOKシリーズ

ロメ
ロメ

このシリーズは教本というより作品集にメイキングやインタビューが付いたような本です。

好きな絵師さんがいる方は要チェック。

価格(Kindle版)2,475円
発売日2019/06/10
掲載絵師(敬称略)森倉 円

▶“主線なし”イラストの描き方

ロメ
ロメ

貴重なデフォルメイラストの本。

10枚以上のイラストメイキング解説が収録されている他、配色や構図の知識、制作での考え方まで言語化されており、充実した内容となっています。

価格(Amazon)2,178円
発売日2019/03/18
掲載絵師(敬称略)ア・メリカ

色塗りチュートリアル 立体感のあるキャラを描こう!

ロメ
ロメ

韓国テイストな絵柄に興味がある人におすすめ。

純粋に技法書としても評価が高めな一冊ですが、Photoshopを使っている点は注意です。

価格(Amazon、大型本)2,090円
発売日2020/03/13
掲載絵師(敬称略)パク・リノ

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まとめ

今回のまとめになります。

  • 網羅型は大体の塗り方が分かれば十分な人、各絵師さんの便利テクなどを取り入れたい人向け
  • 特化型は近い作風にするための考え方・傾向を学びたい人向け

塗り方・メイキング本は書いてあることをそのまま実践するだけでも色々なノウハウを学べますが、一つ一つの手順や配色にどんな意図があるのかを知ることでより作品制作に活かしやすくなります。

ここで紹介した選び方が少しでも皆さんの参考になれば幸いです。

>>色々な塗りを学びたい人向けの本をもう一度見る

>>特定の塗り方を学びたい人向けの本をもう一度見る