こんにちは、絵描きの京時ロメ(@kyotoki_OX)です。
SNSや動画共有サイトなどを通して様々な情報が無料で入手できるようになってから、独学のハードルは大きく下がりました。
私自身も専門学校・教室に通った経験がなく、独学でイラストを学んでいます。
しかし、どうしても思い通りの絵が描けない、そもそも描くものが思い浮かばないなど、十分に解消し切れない悩みが積み重なっていたんですよね。
そんな中、現状が少しでも良くなればという思いでパルミーの無料お試しを受けてみましたので、本記事ではその感想を話していきます。
良かった点・微妙だった点はもちろん、個人的に良かった講座や、無料お試しを有効活用するコツなど、パルミーの受講を考えている人に向けた内容にまとめました。
パルミーが気になっているけど、実際のところどうなの?
という方々の参考になれば幸いです。
パルミーの良かった点・微妙だった点
さっそくですがパルミーを受けた中で良かった点、不満だった点を挙げていきます。
良かった点1: 疑問を解消するのに十分なボリュームだった
効果的な構図の作り方が分からない、塗りが汚く見えてしまうといった悩みを抱えていた中、パルミーの講座を通して「こうすれば解決できそうだ」という手応えをつかめました。
ネットで調べるとどうしても表面的な答えしか分からず、その答えに至るまでの考えというのは中々学べません。
数時間じっくりとレッスンを受けたからこそ得られるものがあったように思いました。
良かった点2: プロの方ならではの話を聞けた
プロの方たちから仕事のことやツールの設定、画面を作る時の考え方など、色々と貴重な話を聞けた点も良かったと思います。
進行役のスタッフの方や当時の受講者からの質疑応答を交えた講座が多く、それがちょうどかゆいところに手が届くような感じで有意義な時間を過ごせました。
技術だけでなく精神面でも新しい気付きがあり、「プロでも同じところで悩むんだ」とか「難しく考えすぎていたんだな」ということが分かって、思うように描けなくて悩んでいた心が楽になりました。
良かった点3: 見えていなかった課題に気づけた
何事も知っている・理解している「つもり」でいるというのは恐ろしいことです。
たった7日間の受講だけでも、ブラシの使い分け・動かし方や影色の配色、レイヤーの合成モードの扱いなど、今まで自分が意識すらしていなかった部分に多くの改善点があることに気づけました。
講座内でNGだとか非推奨だとか言われていたことにいくつも心当たりがあったので、もしパルミーを受けずにいたらと考えると少しゾッとします。
今回の講座を通して頭では理解できた……と思っていますが、それと同時に実践へ反映させる難しさも実感しています。
ちゃんと身につくまでは、定期的にメモを見返して忘れないようにしたいですね。
微妙だった点1: クオリティにばらつきがある
多くの講師がパルミーで教えているデメリットというべきでしょうか、講座によってクオリティに多少の差があったように感じました。まぁ学校の先生と同じようなもんですね。
話し声が聞き取りづらかったり、考え方の説明があいまいだったりする講座だと、モヤモヤは残るしモチベが削られるしで良いことがありません。
ただ幸いにもパルミーは受ける講座を強制されないため、合わないと感じたらすぐ別の講座に移れるのが救いでした。
また先程も述べましたが、講座によってはパルミーのスタッフが同席しており、適宜スタッフから疑問をぶつける形で不足している内容を補えていた点は良かったと思います。
ちなみに各講座ごとに受講者のレビューがあるので、それを参考に講座を選ぶのもアリです!
微妙だった点2: 字幕のない講座が少し不便
ちょっと細かい部分になりますが、一部字幕の無い講座があった点が気になりました。
おそらく字幕を作成している最中なのでしょう。
声が聞き取りにくい時や、倍速再生している時など字幕を重宝する場面が多かったので、欲を言えば全ての講座で字幕を表示できるようにして欲しいなと思いました。
パルミーを通して重要だと感じた3つの学び
いろんな講座を受けていく中で、講師が口を揃えて言っていた・やっていたことがありました。
自分が聞いた中だと、
- 資料を集める
- 視線誘導を考える
- リズムを作る
の3つが特に多かったように思います。
資料を集めることは、キャラデザしたり、背景を描いたり、あらゆる場面で重要であると感じました。
前々から資料集めは大事であることは知っていましたが、講師たちから直接話を聞いたことでより確信が深まりました。
特に自撮りの活用はもっと積極的にしていきたいと思いましたね。
まさかこんな形で自撮り用のアイテムが欲しくなるとは……
また、視線誘導やリズムを意識したイラストづくりについても講師の方々は徹底されていました。
絵だけでなくアニメの些細なシーンにおいても背景や配色、ポーズなど、あらゆるものを使って視線誘導・リズムが作られていることが分かり、作品制作の奥深さを垣間見れた気がします。
私はキャラの方に力を入れすぎて背景は適当に描いていましたが、今後はせめて視線誘導だけでも意識して描いていきたいです。
パルミーはどんな人におすすめ?
特におすすめしたいのは「悩みを抱えている」初心者です。
パルミーは自分で講座を選ばなくてはなりません。
自身の課題が分かっている人ほどどの講座を受けるべきかがハッキリするため、なんとなく上手くなりたいという人よりも受講期間を有効活用できます。
始めたばかりの人でも「一気に上手くなりたい!」とやる気に溢れているのならアリですが、ペイントソフトの使い方や基本的な塗り方みたいな内容は無料でも十分学べるんですよね。
せっかく月謝制で学ぶのだから、それでしか学べないことに時間を使った方が良い、と私は考えます。
またSNSである程度評価されている、または仕事を受けたことがあるような中級者・上級者に関しては、既に多くのノウハウが蓄積されているはずです。
そういった方の場合、初心者と比べるとどうしても月謝制を受けるメリットは小さくなってしまうでしょう。
悩み・課題を抱えている初心者なら講座も選びやすくなりますし、新しいノウハウをたくさん学べます。
1か月プランと6か月プランどっちを選ぶべき?
普段の生活でどれだけ時間を確保できるかによります。
夏休み等の長期休暇がある学生なら、1か月プランで集中的に取り組めば、必要な講座をひと通り受けながらも安く済ませることが可能です。
また今回の筆者のように、ピンポイントな課題や悩みを解決するために受講する場合でも1ヶ月あれば十分かと思います。
一方、まとまった休みが取りづらい社会人などの場合は、6か月プランでコツコツ進めていく方がスケジュールもハードになりづらく、満足に講座を受けられるでしょう。
これからデジタルイラストに(本気で)取り組みたいと考えている初心者の場合も、6か月プランを選んだ方が腰を据えて学べるのでおすすめです。
6か月プランだと初心者に嬉しい特典が用意されているのでなおさらです。
ただし6ヶ月プランは長期間になるため、モチベーションの維持も難しくなります。
利用方法を工夫したり、スケジュール管理を徹底するなどして6ヶ月を有意義なものにしましょう。
1週間の無料お試しだけで十分?
個人的には少なくとも2週間は欲しいと感じました。
今回のお試しでは事前にどの講座を受けるか計画を立てていましたが、それでも時間が足りなくなってしまい、最終日は倍速・スキップしてばかりでした。
このように急いで受講していると聞き逃しも増えてきますし、復習として2回目の視聴をする余裕もなくなってしまいます。
1~2つの課題を抱えているくらいであれば1週間のお試しで十分だと思いますが、それ以上となると1ヶ月プランを検討した方が無難です。
個人的に受けてよかったパルミーの講座
これからパルミーを受講してみたいと考えている方向けに、私が実際に受けてみて好感触だった講座を紹介します。
自分の悩みや課題があるならそちらを優先して、もし興味があれば、といった感じで考えていただければと思います。
アニメーターが教える 描いて覚えるカンタン構図講座
個人的にこの講座が一番楽しくて為になりました。
簡単な図形を使った遊びを通して構図の考え方を学べます。
白紙を前にすると何を描けばいいのか分からなくなる、そんな悩みを抱える人には必見の講座です。
さらに踏み込んだ内容の中級編、フィルムスタディーを体験する上級編もあるので、もし気に入ったならこの2つも受けてみてください。
>> アニメーターが教える 描いて覚えるカンタン構図講座 の紹介ページ
イラスト配色講座
イラストにおける配色の基本的なルールを学べます。
この講座を紹介した一番の理由は時間の短さです。
50分という時間に上手く配色するための要点が無理なく詰め込まれているので、色選びに自信が無いなら気軽に受講してみましょう。
色塗り基礎講座
アニメ塗りやアニメ塗りを応用したキャラの塗り方を解説している講座です。
アニメ塗りのやり方だけで言えばパルミー以外でもいいのですが、レイヤーの合成モードの使い分け方や影の塗り方のコツなど、今まで何となくでやっていた部分を学べて大変有益な内容でした。
実践してみたいテクニックの数ならこの講座が一番多かったかも
初めてでも描ける!背景入門講座1
まったく背景を描いたことのない人でもざっくりとそれっぽい背景が描けるようになる講座です。
背景に使う色の選び方から始まり、その後は木の描き方、ビルの描き方、実演という流れで進行します。
自分で手を動かしながら学ぶのがベストですが、結構テンポよく進むので一時停止などして取り組むことをおすすめします。
この講座を通して技術を学べたのはもちろん、「背景の描き方って意外とシンプルなんだ」と苦手意識が薄まったのも大きな収穫でした。
キャラクターデザインの考え方講座 女性編
ポージングまで含む、オリジナルキャラクターの作り方が学べます。
プロの人が普段どうやってキャラクターデザインをしているのか、流れに沿って解説しています。
デザインを決めるまでに何が必要で、どんなことを考えながら一つの案に絞っていくのかを事細かに教えてくださったので、今後キャラデザを行う際にどうすればいいのかイメージを固めることができました。
>> キャラクターデザインの考え方講座 女性編 の紹介ページ
無料お試しを有効活用するコツ
無料お試しを利用する上で、知っておくとお得なアドバイス的なものを残しておきます。
特に1か月や6か月のプランを利用せず無料お試しだけで済ませたい人はぜひ参考にしてみてください。
1)事前に受ける講座を決めておく
無料お試しの申込みをした後に講座を選ぶと時間がもったいないです。
どんな講座があるかは申し込まなくても確認できるため、あらかじめ気になる講座に目星をつけておきましょう。
2)申し込みは休日がおすすめ
無料お試しの期間は7日とされていますが、正確には申し込み日+7日間利用可能です。
つまり、土日などの定休日に申し込めばパルミーに割ける時間を大幅に増やすことが出来ます。
もちろん祝日・連休を巻き込めるとより良いです。
3)ノートは別媒体に保存する
各講座の動画ページではノートが用意されており、書き残したいことがあればそこにメモできます。
しかし、ノートを閲覧できるのは月謝制講座が受講できる期間だけです。
期間を終えた後でも学んだ内容を確認できるように、別の場所に忘れず残しておきましょう。
5)倍速再生・字幕を積極的に利用する
無料お試し期間だけで出来るだけ色んな講座を見て回りたい場合は、倍速再生・字幕を積極的に利用しましょう。
倍速なら一つ一つの講座の時間短縮ができ、字幕を表示しておけば聞き取りにくい言葉があっても何度も聞き直す必要がなくなります。
6)時間が足りないなら資料だけでも入手する
気になる講座がたくさんありすぎて無料期間で全部回り切れないかもしれません。
そういうときは、とりあえず資料だけでも確保しておきましょう。
講座全部を見なくても資料をダウンロードすることは可能です。
何もないよりはマシですからね
パルミーを受講した感想まとめ
以上、パルミーの無料お試しを受けてみての感想でした。
短い期間でどうなるかと思っていましたが、期待以上に多くのことを学べて満足です。
ただ、お試し期間では気になる講座を全て受けきれなかったので、割引キャンペーンを利用して1か月プラン申し込んでもよかったかなと少し後悔しています。
みなさんがパルミーを受講する際に、本記事が何かしら役に立てたのなら幸いです。