こんにちは、絵描きの京時ロメ(@kyotoki_OX)です。
よくネットで聞く『クリスタ』ってソフト、一体どんなものだろう?
という疑問に答えるべく、本記事ではクリスタで何ができるのか、他のソフトにはない特徴は何かなど、クリスタに関する初歩的な部分を解説します。
少しでもクリスタに興味がある方は必見です。
各章は読み疲れしないようにできるだけ簡潔にまとめましたので、詳細が知りたい場合はリンク先の関連記事を読むという形を取っていただけたらと思います。
クリスタとは
クリスタは、株式会社セルシスのイラスト・マンガ制作ソフト『CLIP STUDIO PAINT(クリップスタジオペイント)』の略称です。
PRO/EXという2種類のグレードが存在し、PROでもイラスト制作はもちろん、デザイン・アートに使えますし、簡単なマンガ・アニメも作れます。
また上位グレードのEXになれば、複数ページのマンガや本格的なアニメ制作が可能です。
対応デバイスも多岐にわたり、家でPCを使ってお絵かきをする場合でも、外でタブレットを使ってお絵かきをする場合でも、一貫した環境で作業できます。
クリスタの特徴
クリスタの魅力は主に3つ。
- 信頼・実績のある人気ソフト
- 軽快で自由度の高いペン・ブラシツール
- 豊富な便利機能
もちろん有料ソフトならではの便利機能やツール、他の有料ソフトと比べてお手頃な値段も魅力的ではあります。
しかし、私が個人的にクリスタで気に入っているのは人気ソフトである点です。
人気ソフトであること自体がなぜクリスタの強みになるのかというと、それは人気=情報が多いことにあります。
分からないことがあってもSNSやWebサイトを調べればほぼ解決しますし、イラストを学ぶにしてもクリスタを使った参考書や講座が豊富で困ることはありません。
こういった利点があるため、クリスタはイラスト制作を始めたばかりの初心者にもおすすめできる有料ソフトだと考えています。
クリスタの種類
クリスタには主に『CLIP STUDIO PAINT PRO 』と『CLIP STUDIO PAINT EX 』2つのグレードが存在します。
イラスト制作の機能はPRO版で一通り網羅できており、簡単なアニメーションやマンガも作成可能です。
また5,900円(無期限版)~と比較的安価で購入できる点も魅力。
EX版では主に本格的なマンガ・アニメ制作が快適にできる機能が追加されています。
例えば複数ページを作品単位で管理できたり、写真や画像を線画・色面・トーンに自動変換できたりと、とにかく便利です。
24,900円(無期限版)~と高価ですが、漫画家志望の方や同人誌に興味がある方なら効率面で値段以上の価値があるため、積極的に検討したいです。
また、Ver.3.0からはレイヤーカンプという機能が追加されました。この機能により差分イラストの作成・管理がかなり快適になったため、よく差分イラストを描く方にもおすすめです。
ちなみにPRO版を所持していると、後からEX版を購入するときに差額で買えるようになります。
どっちを購入するか迷ったなら、とりあえずPRO版を選んでおけば安心です。
クリスタの動作環境
※Windows/macOS PCの例
OS | Windows 10(64bit)/ 11以降 macOS 10.13 / 10.14 / 10.15 / 11以降 |
CPU | SSE2に対応したCPU |
メモリ | 2GB以上のメモリ必須、8GB以上推奨 |
GPU | OpenGL2.1対応のGPU |
ストレージ(インストール用) | 3GB以上の空きストレージ |
モニター | XGA(1024×768)以上必須、WXGA(1280×768)以上推奨 ハイカラー(16Bit、65536色)以上必須 |
色々難しい単語の解説をすっ飛ばして上の表をザックリ強引にまとめると、今売ってる新品のPCならどれでもいいよ!と言ってるようなものです。
タブレット・スマホの表は割愛しましたが、こちらも簡単にまとめますと、サポートが終了しているレベルの古い機種でなければ確実に動きます。
このように、公式記載の動作環境はクリアして当たり前なレベルでして、快適に作業できるかどうかは別の話です。
PCだとクリスタだけでなくWebブラウザなどのソフトを同時に使いたくなるため、性能には余裕をもたせておきたいです。
あくまでも経験に基づいた個人的な見解になりますが、初心者~趣味レベルの方なら下記のスペックを満たしていれば十分長く使えるかと思います。
OS | macOS・WindowsどっちでもOK |
CPU | 3世代前~最新のIntel Core i3以上 or AMD Ryzen 3以上 |
メモリ | 最低: 8GB 推奨: 16GB以上 |
GPU | 内蔵でOK(付けるならGTX1650相当以上) |
ストレージ | SSD 256GB以上 |
モニター | フルHD(1920px × 1080px) |
あくまでも推奨スペックなので、上記のスペックより多少劣っていてもクリスタを利用すること自体は可能です。
また、ストレージの容量を256GB以上としましたが、ゲームや動画編集などもしたい方はより大容量のストレージをおすすめします。
GPUに関しては余裕があればグラボ搭載のPCをといった感じで、まずはメモリの容量やCPUの性能を確保した方が良いです。
もし自分の環境で動作するか不安な場合は、クリスタの無料体験版で確認してみましょう。
ペイントソフト CLIP STUDIO PAINT 無料体験版のダウンロードクリスタの無料体験版について
クリスタを初めて利用する人に知ってほしいのが、クリスタの無料体験です。
製品版のクリスタと同等の機能が開放されているため、使用感が自分に合うかを確認するのはもちろん、使う予定のデバイスが十分なスペックを持っているかチェックするのにも使えます。
また、クリスタの無料体験には30日体験と3ヶ月体験の2種類があります。
30日体験は期間が比較的短めな代わり、複雑な手続きなしにPRO版・EX版のクリスタを試せるのが特徴です。
一方で3ヶ月体験は、月額プラン初回申し込み時の『無料期間3ヶ月』を利用する方法であり、無料期間が長い代わりに一度月額プランを申し込む必要があります。
3ヶ月体験は解約を忘れると支払いが発生するので注意!
クリスタ体験版の利用方法など詳細を知りたい方はこちらの解説記事をどうぞ。
クリスタの料金プラン
クリスタの価格は前述のPRO版・EX版によっても違いますが、それ以外にも下記のように様々な販売形態があり、それぞれ価格が異なります。
- 無期限版(一括払い) 5,900円~
- 月額利用プラン(月払い・年払い)100円/月~
- 1デバイスプラン
- 2デバイスプラン
- プレミアムプラン(4デバイス)
- スマートフォンプラン(1デバイス)
最初にお金を払うだけでずっと使える(※)のが『無期限版(買い切り)』で、毎月(毎年)使用料を払わないといけない代わりに最新の機能を使えるのが『月額利用プラン』です。
※Ver.2.0からはバージョンアップが有料になりました。ずっと使えるのは変わりませんが、新機能を使うには別途支払いが必要です。
短い期間しか使わないのなら月額利用プランがお得になりますが、長くお絵かきを楽しみたいなら買い切り(一括払い)で購入するのをおすすめします。
ただし無期限版(一括払い)は、PC(Windows・macOS)しか対応していない点に注意が必要です。
クリスタの購入方法
無期限版も月額利用プランも、クリスタは公式ストアやアプリから購入できます。
Amazonや楽天などのショッピングサイトでも販売されていますが、公式で買うよりも割高です。
ポイント還元率や支払い方法といった明確な理由がない限りは、公式ストアで購入するようにしましょう。
無期限版・月額利用プランそれぞれの購入手順、シリアルナンバーの認証方法について詳しく知りたい方は、こちらの記事をご参照ください。
まとめ
以上、クリスタとはどんなアプリか、基本的な情報を紹介しました。
お絵かきソフトの定番として多くの人から愛用されているクリスタは、その人気から情報量も多く、初心者でも手を出せるほどに学びやすい環境が整っています。
これからお絵かきを始めたいと思っている人も、今まで無料ソフトを使ってきた人も一度クリスタを手にとってみてはいかがでしょうか。
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