クリスタの使い方

【クリスタ】描いたレイヤーを効率よく見つけるための小ワザ・機能まとめ

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こんにちは、絵描きの京時ロメ(@kyotoki_OX)です。

皆さんはクリスタを使っていて、うっかり違うレイヤーに描いてしまったり、レイヤーが増えすぎて探すのが大変だったりしたことはありませんか?

この記事では目的のレイヤーを効率よく見つけるための方法や、レイヤーに何が描かれているのかを確認しやすくする方法を解説します。

またレイヤーを探す手間を減らせる予防策も紹介しているので、「少しでもストレスをなくしたい」「制作時間を短縮したい」と考えている人は、ぜひ参考にしてみてください。

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目的のレイヤーを効率よく見つける方法

どのレイヤーに移動したいかは分かっているけれど、それをレイヤーパレットから探すのが大変だという時にはレイヤー選択ツール・レイヤー検索を使いましょう。

以下では使い方や注意点などについて個別に解説していきます。

レイヤー選択ツールを使う

レイヤー選択ツールを使うことで、クリックした場所にあるレイヤーへ直接移動できます。レイヤーパレットやレイヤー検索で探すよりも直感的に使えるのが魅力ですね。

また、レイヤー選択ツールはドラッグすることで範囲選択も可能で、囲った部分にあるレイヤーをまとめて選択できます。

デフォルトではオブジェクトツールと同じ[操作]サブツールの中に含まれています。

スマホ版の場合は、選択中のツールアイコンを短押ししてツール選択画面を開いた後、左側のアイコン群の中から[操作]を選択→右に表示されたツールの中から「レイヤー選択ツール」を選択すれば切り替えられます。

ツールプロパティでは選択しないレイヤーを指定可能で、下書きレイヤーやベタ塗りレイヤーなどを一緒に選択したくない場合に重宝します。

ちなみにオブジェクトツールでも似たようなことができますが、意図せずレイヤーの描画を動かしてしまう誤操作のリスクがある上に複数選択もできないため、あえて使うだけの理由がないです。

レイヤー検索を使う

レイヤー名をちゃんと付けているのであれば、直接検索することで簡単に見つけられます。

表示対象を絞り込める機能も使えるため、レイヤー名を付けてなくても絞り込んで表示させておくだけで有用です。

例えばフォルダーにまとめていることが多いなら、表示対象レイヤーから「フォルダー」のみにチェックを入れれば、フォルダーのみを表示してくれてレイヤー探しを楽にできます。

検索するには検索ボックス(「検索キーワードを入力してください。」と書かれた欄)にワードを入力しましょう。

虫眼鏡のアイコンをクリックすれば検索履歴が表示されるので、何度も同じワードで検索するようならお忘れなく。

そもそもレイヤー検索パレットがないんだけど?

という場合は、メニューバーからウィンドウ→レイヤー検索を選択することで表示できます。

スマホ版ではパレットバーにレイヤー検索パレットを追加してあげましょう。

追加したら元の画面に戻り、レイヤー検索のアイコンを選択すれば表示できます。

レイヤーの描画部分を見つける方法

本来消せるはずの描画部分が消せないといった事態に直面したとき、まず疑うのがレイヤーを間違えた可能性でしょう。

無意識のうちに違うレイヤーであれこれ描いちゃってて、それが後になって発覚するとまぁ修正が面倒ですよね。

というわけで、ここではレイヤーに何が描画されているのかを見やすくするためのコツを紹介します。

不要な線・塗りを見つけるのに役立ちますので、ぜひ覚えておきましょう。

レイヤーから選択範囲を作成する

レイヤーから選択範囲を作成するには、

  • Ctrlを押しながらレイヤーのサムネをクリック
  • レイヤーから選択範囲→選択範囲を作成を選択

といった2通りのやり方があります。キーボードが使えるならCtrlを使った方が簡単でおすすめです。

↓メニューから選択範囲を作成する場合

ちなみに2番目の方法は、メニューバーの「レイヤー」からでも可能です。

スマホ版ではレイヤーのメニューを開くのに長押しを使います。

描画部分が動く点線で強調されるようになるので、だいぶ見つけやすくなったかと思います。

それでも見づらい場合にはその選択範囲からクイックマスクを作成するというのも手です。

選択範囲が色で塗りつぶしたように表示されるため、視認性がグンと上がります。

クイックマスクを使うには、選択範囲を作成した後メニューバーから「選択範囲」→「クイックマスク」と選択しましょう。

もし設定済みなら、選択範囲ランチャーからでも作成可能です。

↓選択範囲ランチャーの設定方法はこちらの記事で解説しています。

スマホ版でもやり方は同じです。

選択中のレイヤー以外を非表示にする

Altを押しながらレイヤーパレットの目のアイコンがある欄をクリックすると、選択したレイヤーだけが表示される状態になります。

元の状態に戻したい時は、もう一度同じ操作をすればOKです。

個人的に気になって試してみたのですが、クリッピングしているレイヤーに使った場合は、クリッピング先のレイヤーも表示状態になってちゃんと見えるようになっていました。

他にも表示を戻す前に他のレイヤーを表示したときや、レイヤーに何か描き加えた後に元に戻せるかも試してみた所、いずれも戻せました。

また別のレイヤーに対してAltを押しながら表示を行ったらどうなるかというと、もちろんそのレイヤーのみが表示されたのですが、表示状態を戻す際には直前のではなく最初の状態(1回目のAltを使う前)に戻りました。

スマホ版については、作業中or選択したレイヤー以外を表示/非表示にできるものの、元の表示状態に戻すことまではできませんでした。

どのレイヤーか分からなくなるのを防ぐには

見つけるのが大変な状態になってからでは遅いですが、普段から心がけておくことで探しやすくなる対策があるので合わせて紹介します。

レイヤー名(フォルダ名)を変更する

パーツごとに分けているならパーツ名、1影を塗っているレイヤーなら1影と、面倒くさがらずに名前を付けておきましょう。

レイヤー名の上で右クリック→「レイヤー設定」→「レイヤー名の変更」またはレイヤー名の上でダブルクリックすれば変更できます。

もし普段から決まったレイヤー構成で描いているのであれば、テンプレートとして素材に登録しておくのがおすすめです。

レイヤーのテンプレートは、メニューバーから「編集」→「素材登録」→「テンプレート」と選択することで作成できます。

スマホ版でもメニュー内から同様の操作で作成可能です。

キャンバス上のレイヤーをまとめて1つのテンプレートとして登録するため、テンプレート素材に登録したくない or できないレイヤー(ファイルオブジェクトなど)があれば事前に削除しておきましょう。

使用するには、新規ファイル作成時に表示される設定画面でテンプレートにチェックを入れ、使うテンプレートを設定します。

テンプレート名が表示されるボックスをクリックすると、素材として登録されているテンプレートが一覧で表示されるので、その中から自分の作ったテンプレートを選んでOKを押します。

スマホ版では、下の画面からの場合は「詳細設定」を開きます。

すると同様の設定画面が出るので、そこからテンプレートを選択してください。

これで新規作成を完了すれば、テンプレートのレイヤー構成が最初から作られた状態で制作を始められます。

一時的にレイヤーカラーを使う

今作業しているレイヤーとそれ以外のレイヤーとを見分けられるように、一時的にレイヤーカラーを有効化するのも手です。

塗りの段階では使いどころを選びますが、線画のように着色を行わない場面ではレイヤーの描き間違いを予防するのに役立ちます。

レイヤーカラーを使うには、レイヤープロパティパレットから四角が2つ重なったアイコンをクリックしましょう。

レイヤーにパレットカラーを設定する

パレットカラーを設定していると、設定したレイヤーの左側に色が付きます。

使うには、設定したいレイヤーを選択している状態でパレット左上の四角のアイコンをクリックするだけでOKです。

6色以外にも、プルダウンの一番下(その他の色を使用)を選べば自由に色を設定できます。

色ごとにちゃんと意味を持たせて設定しておけば、たくさんレイヤーがある状況でも心強い目印となってくれるはずです。

レイヤーパレットの表示をカスタマイズする

レイヤーを探しやすくしたいなら、レイヤーパレット自体の見やすさ・使いやすさを改善することも欠かせません。

・サムネイルのサイズ・表示範囲を大きくする

左上のアイコンからメニューを開き、「サムネイルのサイズ」または「サムネイルの表示設定」を選択します。

スマホ版でもレイヤーパレット左上の、三本線のアイコンからメニューを開けます。

サムネイル(以下、サムネ)のサイズ小と最大では、ここまでの違いがあります。

サムネの見やすさは言うまでもなく最大が良いですが、表示が大きくなるせいでレイヤーを探すのに必要なスクロール量が増えてしまうのが悩みどころです。

私の場合は細かい描画が見えないのは諦めた上でサムネのサイズを中に設定し、サムネの分かりにくいレイヤーはこまめにレイヤー名を付けることでカバーしています。

京時
京時

画像で使っているClipファイルは昔描いたものなのですが、レイヤー名変えるのをだいぶサボっちゃってますね。どれが何のレイヤーか分かりづらい……

続いて「サムネイルの表示範囲」の設定ですが、「キャンバス全体を表示」にすると、細かい描画がほとんど見えなくなってしまいます。

画像左のように、描画範囲がどんなに小さかろうとキャンバス全体を表示するため、サムネがサムネとして機能しなくなることが多いです。

そのため、何が描かれているのかが分かりやすいという理由から「レイヤーの範囲のみを表示にする」の方をおすすめします。

・2ペインで表示

レイヤー一覧を上下に分割して2画面化できます。

場所の離れたレイヤーを行き来する場面で使いこなせればスクロール量を減らせるでしょう。

ただ私の場合は、結局途中でごちゃごちゃに使ってしまうことが多くて上手く扱えませんでした。

レイヤーパレットのコマンドバー左端にあるアイコンをクリックすることで2ペインに切替できるので、まだ使ったことのない方は一度試してみてください。

・レイヤーパレットのサイズ調整

あとはレイヤーパレット自体の大きさを見直しましょう。

パレットのサイズはスクロール量が少なくて済むよう縦に長く取るのがおすすめです。

横幅はキャンバスを圧迫しない範囲で、かつレイヤー名が隠れすぎずコマンドのアイコンが全部表示されるように調整してみてください。

終わりに

今回は目的のレイヤーや、レイヤーの描画部分を効率よく見つける方法と普段からできる対策を紹介しました。

いきなりすべてを実践するのは難しいと思いますので、一つ一つ順番に試していきましょう。

個人的にはレイヤー選択ツールから使ってみるのがおすすめですね。クイックアクセスや片手デバイスに登録しておくとかゆいところに手が届きます。

片手デバイスについては数千円から買えるものでも快適度が上がるので、まだ持っていないという方は、下のおすすめ記事などを参考に検討してみてください。

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