こんにちは、絵描きの京時ロメ(@kyotoki_OX)です。

クリスタを使っているけど、そろそろワークスペースのカスタマイズに挑戦してみたい!
という方向けに本記事では、
を解説します。
初心者でもこの記事を読むだけでワークスペースが作れるよう、必要な情報をまとめました。
公式ガイドを読んだけど色々書かれていて分からなかったという人も、もう一度ワークスペース作りに挑戦してみませんか?
ワークスペースのおすすめ設定を知りたい人はこちらの記事をどうぞ。
『ワークスペース』に登録できる4つの設定
ワークスペースで登録できるのは
- パレットやパレットドックの配置・表示
- コマンドバーのレイアウト
- ショートカットキー設定
- 環境設定の単位設定
の4つ。
それぞれ詳しく説明していきますが「知ってるよ!」って人は読み飛ばしてOKです。
パレット・パレットドック

ツールやカラーサークルなどの設定ウィンドウ単体を、クリスタではパレットと呼びます。
そしてクリスタのメインウィンドウと一体化しているパレットのまとまりがパレットドックです。
メインウィンドウの左右と下に作成でき、左右に配置されている場合は1列で1つのパレットドックとして扱われます。
上の画像を見ていただきたいのですが、例えば右から2列目の素材パレットや、左端に見えるツールパレットなんかもパレットドックの状態ですね。
パレットドックにしているとまとめて移動(※)できたり、他のパレットドックと連動してサイズ調整できたりと、ワークスペースを作る上では欠かせません。
※キャンバス下に格納した場合は例外で、移動する際はパレット単体での操作になります。
コマンドバー

キャンバスの上に表示されているバーで、様々なコマンドが登録できる一種のショートカット機能です。

クイックアクセスの親戚みたいなものですね
ここに追加しておけば、毎回メニューバーなどをポチポチしていた操作もすぐにアクセスできるようになります。
ただパレットとは異なり、移動ができません。
コマンドバーのカスタマイズはこちらの記事で解説しています。
ショートカットキー

キーボードのキーにクリスタの各種操作を割り当てられます。
マウスやペンタブでわざわざ操作しなくても、空いている方の手で操作できるようになるため、時短を意識するなら必須級の機能です。
まだ何も使ったことがない人は、せめてCtrl+Z(取り消し)だけでも覚えておきましょう。
環境設定の単位設定

『環境設定』内の『単位設定』という項目のことを指しています。
長さの単位とテキストの単位をそれぞれ変えられますが、Webに公開するだけならそのままの設定で大丈夫です。
印刷物を作成する場合は、長さの単位を「mm」に変更しておきましょう。
パレットをカスタマイズする
さっそくパレットから取り掛かってみましょう。
ここでは、
- パレットの表示・非表示
- パレットの移動
- パレットの幅・高さ
- パレットの表示方法切り替え
についてそれぞれ解説します。
パレットを表示・非表示にする
- 上部の「ウィンドウ」メニューから表示/非表示したいパレットを選択するだけ
- 非表示はパレットのメニュー(パレット左上の三本線)を開く→「〇〇を隠す」でも可能
パレットの表示・非表示は「ウィンドウ」メニューからパレット名をクリックして切り替えられます。
画面に見えているパレットの横にはチェックマークが付いていて、非表示のパレットやタブになって隠れているパレットは、チェックマークが付いていません。
パレットドックを開く・閉じる

上の画像にある「<」マークをクリックすると、パレットドックがアイコン化し小さくなります。
「<<」マークをクリックすると最小化し、アイコンすら表示されません。
頻繁に使用しないパレットドックがあれば、アイコン化するか最小化するかしておきましょう。
パレットを移動する
パレットの移動について、
- パレットの選択方法
- 移動できる場所
- タブ化する方法
の3つを解説します。
移動したいパレットを選択

- 単体のパレット・・・上部の名称が書かれた部分をつかむ(画像の赤枠)
- タブ化した複数のパレット・・・タブの右側の空白部分(画像の緑枠)
- パレットドック・・・パレットドックの最上部(画像の白枠)
パレットの配置できる場所
- キャンバス・パレットドックの左右
- キャンバスの下
- パレットドック内
- 単独のウィンドウ表示(フローティング表示)なら好みの位置に
実はキャンバスも単独でフローティング表示が可能ですが、ワークスペースには登録できません。
パレットをタブ化する
- パレットのタブ化・・・重ね先のパレットの上やタブの中にドラッグ
- パレットドックのタブ化・・・重ね先のパレットドックの上にドラッグ
パレットを「他のパレットの上」や「タブの中」に移動させると、タブ化できます。
タブの順番を変更したい時は、パレット名の表示部分をクリックした状態で左(または右)に動かせばOKです。
パレットドック単位でもタブを作れますが、タブ化したパレットドックは少しややこしいため、他の操作に慣れるまでは後回しでOKです。
パレットドックをタブ化するには、パレットドックやパレットを、移動先のパレットドックへ重ねます。
パレット単体をパレットドックとしてタブ化する際は、パレットドックの枠(下画像の白枠部分)に持っていけばタブ化できるはずです。

タブ化したパレットドックを並べ替え・移動したい時には、左(または右)側に表示されるタブを操作しましょう。
作業内容に合わせてパレットドックをワンクリックで切り替えられるので、手間を増やさずにスペースの節約ができます。
パレットの幅・高さを調整する
パレットの端にカーソルを合わせると、表示が両矢印(⇔)に変化します。
この状態でクリックしたまま上下 or 左右に動かすと幅・高さが変更できます。
パレットの表示方法を切り替える
サブツールやカラーセットなどのパレットは、「パレットメニュー」から表示方法を変更できます。

ワークスペースの保存対象なのでこちらも余裕があれば設定しておきましょう。

コマンドバーをカスタマイズする
コマンドバーについては、
- コマンドの追加
- コマンドの削除
- セパレーター(区切り線)の追加
- 並べ替え・グループへの挿入
- アイコン画像・背景の変更
をそれぞれ解説していきます。
コマンドの追加

- 「ファイル」or 右クリック→「コマンドバー設定」で設定画面を開く
- 追加したいコマンドをリストから選択
- 「追加」ボタンを選択
設定画面以外から追加できるコマンドも一部存在します。
例えばツール・サブツールなら、パレットからコマンドバーの上へ直接持っていけば追加でき、描画色の登録もコマンドバー上で右クリック→「描画色を追加」で可能です。
コマンドの削除

- 削除したいコマンドのアイコン上で右クリック
- 「削除」ボタンを選択
セパレーター(区切り線)の追加

- コマンドバーの上で右クリック
- 「セパレーターを追加」ボタンを選択
- 右クリックした場所 or アイコンの右にセパレーターが追加される
並べ替え・グループに挿入
- 移動したいコマンドを移動先にドラッグ
- グループにしたいコマンドを重ね先にドラッグ
設定によっては「Ctrl+ドラッグ」じゃないと移動できないことがあります。
コマンドバー上で右クリック→「並べ替え方法」から確認しましょう。
アイコン画像・背景色の変更

- 変更したいコマンドの上で右クリック→「アイコン設定」を開く
- 各種設定を行う
- アイコン画像は「画像ファイルを指定」で設定
- 背景色は「アイコンの背景色にチェック」→色を選択で設定
どのアイコンが何のコマンドか分かりづらい時に、アイコン画像やアイコンの背景色を変更してみましょう。
ショートカットキーをカスタマイズする

- 上部メニューから「ファイル」→「ショートカットキー設定」で設定画面を開く
- 編集したいコマンドを選択
- 「ショートカットを編集」を選択
- 設定したいキーを押す
- 「Enter」キーを押す
- 設定し終えたら「OK」をクリック
ショートカットキーは必要に応じて変更しましょう。
しばらく初期設定を使ってみて、使いにくいキーや追加したいキーが出てきてからでも問題ありません。
ワークスペースを元に戻したくなったら再読み込み


ワークスペースをカスタマイズしてみたけど、なんか微妙。やりなおしたい……
となったら、「ウィンドウ」→「ワークスペース」→「”〇〇”を再読み込み」を実行しましょう。
ワークスペース登録時の状態を復元できます。
ちなみに再読み込みではなくワークスペースの切り替えをしただけでは、次に読み込んだ時も切り替え直前の状態が表示されてしまいます。
「あれ、登録した時のワークスペースと違うな?」ということがあったら、再読み込みを試してみて下さい。
ワークスペースを保存する

ワークスペースのカスタマイズが完了したら、登録を忘れないようにしましょう。
「ウィンドウ」→「ワークスペース」→「ワークスペースを登録」を選択します。
名前をつけて「OK」をクリックすれば登録完了です。
「ウィンドウ」→「ワークスペース」の欄に、登録しているワークスペースの名前が表示され、呼び出せるようになります。

後で登録済みのワークスペースの内容を変えたくなったら、同じ名前で「ワークスペースを登録」を行うと上書きできます。
「ワークスペースを素材として登録」の使い所
「ワークスペースを登録」の他にもう一つ、「ワークスペースを素材として登録」という項目が気になりませんか?
こちらを選ぶと、素材パレットにワークスペースが保存されます。
他のデバイスと共有したい場合や、アセットストアに公開したい場合はこちらを利用しましょう。
まとめ
の6つを解説しました。
自分に最適なワークスペースをすぐに見つけるのは難しいかもしれません。
ですが、一度作り方さえ覚えてしまえば、いつでも好きなようにカスタマイズできるようになります。
制作の合間や、イラストを描くモチベがない時にでもいいので、気軽にトライしてみてください。
さっそくワークスペースを作ってみたい! という人はこちらの記事もおすすめです。