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キーボードとTourBoxを比較! 片手デバイスでイラスト制作はどう変わる?

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先日TourBox Eliteとジョイコンの比較記事を投稿しましたが、今回はキーボードになります。

他の片手デバイスとも比較したかったのですが、筆者が現状ジョイコンとTourBoxしか持っていないため、キーボードと比較することに。

ロメ
ロメ

今度大型セールが来たら自腹で買ってレビューする予定です

今回は片手デバイス同士ではないため、仕様・スペック面ではなく実際にイラスト制作で使う中での違いに注目することにしました。

「片手デバイスを使った方がイラスト制作が快適になるって、具体的にどう変わるの?」と疑問に思っていた方はぜひ本記事を参考にしていただけたらと思います。

※本比較にはペイントソフトCLIP STUDIO PAINT EX を使用しています。

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使用デバイス紹介

製品名TourBox Eliteワイヤレスキーボード K380
外観
メーカーTourBox TechLogicool
寸法116 x 101 x 44mm124 x 279 x 16mm
ボタン・キーの数11個+ノブ・ダイヤル
・スクロール
84キー 日本語レイアウト
接続方法無線(Bluetooth5.0)
有線
無線(Bluetooth3.0)
対応環境macOS 10.11以降、
Windows 7以降
Bluetooth対応デバイス
Windows 10,11 以降、
macOS 10.15 以降、
iPadOS 14 以降、
iOS 14 以降、
Apple TV(第2・第3世代)、
ChromeOS™、
Android 8 以降、
Surface
その他特徴・最大2台のデバイスを
スイッチで接続切替可能
・単3電池2本使用
・最大3台のデバイスを
スイッチで接続切替可能
・Bluetooth Low Energy
・単4電池2本使用
商品リンクAmazon
楽天市場
Amazon
楽天市場

キーボードは候補が3つあったのですが、ショートカットの操作性という点では大きな差がなかったため、今回は自分が普段からお絵かき用PCに使用しているキーボードを比較対象に選びました。

ロメ
ロメ

K380はコンパクトなサイズと手軽な無線接続をはじめ、最大3台のデバイス間を1ボタンで切り替え可能なのが魅力のキーボードです。電池の持ちも非常に優秀で、少なくとも2022年は1度も交換することがありませんでした。

TourBoxはこんなデバイス

TourBoxとは

キーボードが文字入力に特化したデバイスなら、TourBoxはクリエイティブ作業に特化した入力デバイスです。

ソフトウェアのショートカットが使いやすいようにデザインされているため、作業の大幅な効率化を実現できます。

TourBox最大の特徴と言えるのが3種類の回転入力。後でお見せすることになりますが、イラスト制作ならブラシサイズの調整やキャンバスの回転といった操作を直感的・スムーズに行えるようになります。

tourboxのボタン

また各種ソフトウェアごとに設定を作成・登録するのも自由自在で、複数のソフトウェアを行き来するような場合でもストレスフリーです。

無線タイプであるTourBox Eliteについてはレビュー記事を書いていますので、気になる方は下のリンクからどうぞ。

TourBox・キーボードの比較

それではここから2つのデバイスについて、各操作を行った時の違いを見ていきましょう。

ロメ
ロメ

手の移動距離や覚えやすさ、間違えにくさといった点に着目してみました。

TourBoxは自分で作ったプリセットを、キーボードはクリスタのデフォルト設定をそれぞれ使用します。

取り消し・やり直し(Ctrl+Z・Ctrl+Shift+Z)

K380 取り消し
取り消し(+Shiftでやり直し)

イラスト制作時は取り消し(戻る)を頻繁に使用するので、TourBoxでもキーボードでもこの操作がすぐに行えるような場所に手を置きます。そういった事情があって、使いやすさに関して特筆するほどの差はありません。

やり直し(進む)はクリスタだとCtrl+YだけでなくCtrl+Shift+Zでも操作可能なので、この場合を考慮してもキーボードが不便ということはないでしょう。

以降の比較では、「取り消し」操作時のポジションから手を動かす前提で話を進めていきます

保存(Ctrl+S)

TourBoxの場合、筆者のプリセットではノブの押し込みに登録しているので、人差し指か親指のどちらかを使って操作しています。普通のボタンと比べて押し込むのに少し力が必要なものの、その分誤操作は起きづらいです。

ただキーボードを使っている場合でも、Zに置いていた人差し指を斜め奥にずらせば良いだけなので、慣れれば苦労することはないはずです。

ロメ
ロメ

それでもAやDといった隣のキーを間違えて押してしまう可能性は0ではないため、正確性の点ではTourBoxが有利か。

キャンバスの回転・ズーム(R・/)

キーボード側は回転ツールと虫めがねツールで操作を行っています。これらはペンのストローク量で回転量(またはズーム倍率)を柔軟かつ素早く調整できるため、TourBoxを使い始めるまでは重宝していました。

ただ、キーボードでツールを呼び出すにはCtrl+Zのポジションから離れたキーを押す必要があり、とっさに使おうとするのは難しいです。

ロメ
ロメ

ズームはマウスのスクロールでも可能ですが、操作のたびに手をマウスへ移動させなくてはならず、効率が悪いです。

TourBoxであればダイヤルで回転、スクロールでズーム倍率を滑らかに調整できるほか、押し込めば回転・ズーム倍率をリセットできるようにもなっています。

手のポジションはほとんど変える必要がなく、操作を終えればすぐ元の位置に戻れるため、次の操作への対応にも遅れることがありません。

ペン・ブラシ等ツールの切り替え

クリスタのデフォルト設定では、Pで「ペン・鉛筆」、Eで「消しゴム」、Bで「筆・エアブラシ・デコレーション」、Gで「グラデーション・塗りつぶし」のサブツールグループを呼び出すことが可能です。

PはPen、EはEraser、BはBrush、GはGradationの頭文字と結びつけられるため、覚える事自体は簡単な方だと思います。ただ、キーボードだとあちこちに散らばっているので使いやすいとは言えません。

筆者のプリセットではTourBoxの十字キーにそれぞれ割り当てているので、最小限の動きでこれらのツールを即座に切り替えられます。

ロメ
ロメ

もちろん長押しにも対応しており、ツールの一時的な切り替えも問題なく可能です。

ブラシサイズの調整(Ctrl+Alt)

キーボードでもCtrl+Altを押しながらペンをストロークさせるとブラシサイズをサクッと大きく(小さく)できるのですが、感度が高いせいで目的のブラシサイズに合わせづらいのが玉にキズ。また、キーボード・ペン両方を使わなくてはならない点も作業のテンポを悪くしています。

キーボードを使わないならウィンドウから選ぶ手もありますが、スペースを圧迫しますし、目的のブラシサイズを見つけづらいため、個人的には微妙です。

TourBoxではノブ部分に割り当てていますが、ブラシサイズを一気に大きくすることはもちろん、細かい調整も難なくこなせるようになり、作業中のブラシサイズ調整が楽になったと実感しました。

片手で、かつ直感的に操作できるようになるだけで全然違いますね。

ロメ
ロメ

今までブラシサイズを変えるのが面倒で、筆圧の強弱で線を細くしたり太くしたりしていました…

選択範囲・自動選択(M・W)

選択範囲・自動選択2つのツールへ切り替える場合にも、キーボードだとCtrl+Zから距離があります。

TourBoxでは、横長い形をしたトップボタンを押しながら十字キーを押すことで関連の操作を行えるようにしています。手の位置はほぼ変わらず、指をちょっと移動させるだけで各ツールへアクセス可能です。

変形(Ctrl+T)

クリスタでは「拡大・縮小・回転」という名称になっていますが、長いので変形と呼ぶことにします。

選択範囲とセットで使うことも少なくない変形ですが、片手でキーを押そうとすると小指と人差し指でなんとか届く感じで意外と操作しづらいです。

一方TourBoxでは、選択範囲系の操作と同様、トップボタンと十字キーの組み合わせで呼び出せます。また、変形中はCtrlを割り当てているサイドボタンを押しながら操作することで、自由変形も可能です。

コピー・切り取り・ペースト(Ctrl+C・Ctrl+X・Ctrl+V)

クリスタに限らず様々な場面で使うであろう、コピー・切り取り・ペーストの操作でも比較してみましょう。

まずはキーボードの場合ですが、X・C・Vの位置が隣り合っていますし、何よりZキーのすぐ右にあるので距離に関しては問題ありません。ただ個人的には、隣り合っているがために押し間違えやすい印象です。

一方でTourBoxの場合は、サイドキー+十字キーで各操作を行うのでアクセスがしやすいですし、手元を見なくても押し間違えません。触った感触でどのボタンか判別できるというのは、大きなメリットですね。

ロメ
ロメ

ただ片手デバイスあるあるかもしれませんが、どれがどの操作か覚えるまでは結構間違えてました…

まとめ

今回の比較を通して、キーボードでショートカットを使うにはいくつか不便な問題があること、そしてそれらの問題を片手デバイスがあれば解決できることを確認しました。

改めて片手デバイスのメリットをまとめると、

  • 最小限の動きで多くの操作を素早くこなせる(時短)
  • 各ボタンが固有の形状をしていて覚えやすい・間違えにくい(集中力UP)
  • 回転式の入力で直感的かつ快適に操作できる

といった点が挙げられます。

片手デバイスといっても形は様々なので、TourBox以外が上記の3つを全て満たしているとは限りませんが、それでもキーボードを使うより快適なのは確かです。

高いキーボードに買い替えても根本的な部分は変わらないため、クリエイティブ系の作業環境をより良くしたいのであれば、ぜひ片手デバイスを導入しましょう。

使い始めたばかりだと違和感があって苦労するかもしれませんが、一度慣れてしまえば作業効率がグンと上がります。まだ使ったことがない人は安い製品からでもいいので試してみてほしいです。

TourBoxElite ツアーボックスエリート 左手デバイス
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