クロッキーってよく聞くけど、どんな練習?ぶっちゃけ効果あるの?
30秒ドローイングやジェスチャードローイングとも呼ばれる練習方法ですが、どんな効果があるか気になる人は多いのではないでしょうか。
こんにちは、絵描きの京時ロメ(@kyotoki_OX)です。
本記事ではクロッキーをやったことがない人向けにクロッキーがどんな練習方法なのかを解説します。
また1年以上クロッキーを続けている身として、クロッキーをやるメリットやどんな人におすすめなのかについても触れていきます。
あくまでも一個人の意見ですが、参考にしていただければ幸いです。
クロッキーとは短時間の模写のこと
決められた時間、特に短い時間で行う模写をクロッキーと呼びます。
短い時間といっても大体15秒~15分と幅が広く、時間の長さによって必要とされる要素が違ってきます。
一般的にはクロッキーをすることで複雑な形状を単純な形に置き換えたり、対象の重要な要素を素早く捉えたりする技術が身につくと言われています。
また、デッサンやスケッチとの違いですが、
- クロッキー……“短い時間“で行う大まかな模写
- デッサン……時間をかけて正確に模写すること
- スケッチ……大まかにものを描くこと
といった具合に区別されています。
クロッキーとスケッチの違いがあいまいですが、これはクロッキーがスケッチという技法の一部であると考えていただければ。
スケッチだと彩色を行うこともあるそうです
僕が人体クロッキーで得たもの
これまで人物のポーズを重点的にクロッキーで練習してきましたが、僕が主にそこから得られたものは
- 絵の練習をする習慣
- 人体の部位の大まかな形
- ポーズの引き出し
の3つでした。
絵の練習をする習慣
クロッキーはイラスト練習を習慣化するのに役立ちました。
他の練習方法と比べて1回に掛かる時間が短いので、無理なく日課にできたのが大きかったです。
最初の数ヶ月は30秒×5体でやっていましたが、今では1日30分以上のクロッキーを継続でき、他の練習も取り入れられるようになりました。
人体の部位ごとの大まかな形
クロッキーの出来がどうであれ、何回も人体を描いていると、それぞれのパーツがどんな形で描けばそれっぽく見えるのかが分かってきます。
まさに「複雑な形状を単純な形に置き換える」クセ?技術?が付いたのだと思います。
これがイラスト制作にどう生きたかというと、アタリが取りやすくなりました。
ポーズの引き出し
完全にランダムでお題をこなしていた時は無かったのですが、何回か同じポーズを描くようになって以降は、ぼんやりながらも頭に残るようになりました。
キャラのイラストを描く時はどんなポーズにするか考えますよね。
使うかどうかは別ですが、候補として頭から出てくるようになりました。
「目的の無い」クロッキーに意味は無い
クロッキーという練習自体にそもそも意味があるのか疑問に思う人は少なくないと思います。
僕としては、クロッキーをする意味はあると考えています。
ただし、何となくやっているだけだとやっぱり効果は出ないでしょう。
どんな練習にも言えることではありますが、「何のためにやるのか」はハッキリさせるべきです。
- 練習する習慣を付けたい
- 色んな角度から〇〇を描けるようにしたい
- 自然なポーズ・バランスを取れるようになりたい
といった悩みがある人にはクロッキーが役に立つと思います。
逆に色塗りや質感の表現を磨きたいという人には効果的な練習とは言えません。
今どんな課題を解決したいのかを書き出してみて、自分にクロッキーが必要かどうか考えると良いかもしれませんね。
まとめ: 初心者・多忙な人はぜひクロッキーを
今回のまとめです。
という話をしました。
クロッキーは短時間で描くという特性から、練習方法の中でもかなりとっつきやすい部類です。
特にイラストを描き始めたばかりの初心者や、講義や仕事でまとまった時間が取れない人には強くオススメしたい練習方法です。
まずは30秒×5人のクロッキーを日課として始めてみてはいかがでしょうか。
描いたものは残しておきましょう。積み重ねが見えるとモチベが上がります。
内容の被る部分もありますが、これから始める人は下の記事で練習の過程などを参考にしてみるのも良いかと思います。