イラスト練習・上達

同人誌を電子書籍で販売する方法を解説! おすすめのサイト紹介と注意点も

当ブログのリンクには広告が含まれています。

こんにちは、絵描きの京時ロメ(@kyotoki_OX)です。

描いた同人誌をネットで売りたいけど、どうやって売ればいいんだ?

本記事では、現在進行系で悩んでいる方向けに、自分の同人誌をネットで販売する方法を紹介します。

どの方法にもメリット・デメリットがあるため、工夫や組み合わせで補うことも考えつつ、自分に合ったやり方を見つけてみてください。

また、同人誌を販売する上での注意点も触れていますので、余計なトラブルに巻き込まれないためにもぜひ確認しておきましょう。

Sponsored Link

同人誌を電子書籍で販売する方法

電子書籍の形式で同人誌を販売する方法として、以下の4つが挙げられます。

  1. 同人通販サイトに委託する
  2. 個人出版ができるサイトで販売する
  3. 個人販売サービスを利用する
  4. 自分のサイト・ブログから販売する

順番に見ていきましょう。

同人通販サイトに委託する

メロンブックス/フロマージュとらのあなDLsiteといった、同人作品を大々的に取り扱っている通販サイトに委託して販売する方法です。

海外の大企業が運営する電子書籍出版サービスなどと比べて幅広いジャンルを受け入れてくれます。

特に二次創作の同人誌を販売する時はお世話になる可能性が高いです。

販売ページに関しても同人誌向けに整備されており、サークル名や作品名などから探せたりランキングでアピールできたりするため、興味のありそうな客に直接見つけてもらいやすくなっています。

委託するにはサークルの登録・申請が必要で、サイトによっては審査を通過しなければなりません。

メリット・デメリットまとめ
  • 幅広い同人作品を取り扱っている
  • 同人誌に適した販売環境が整っている
  • サークル登録・審査を受ける必要がある

個人出版ができるサイトで販売する

AmazonのKDP(Kindle ダイレクト・パブリッシング)楽天Koboライティングライフなどの電子書籍自己出版サービスを利用するのも1つの方法です。

会員登録を済ませて、データのアップロード・価格と権利情報の設定をすれば誰でも販売できます。

同様に個人出版ができるBOOK☆WALKERでは、他の大手電子書籍サイトでも一緒に配信してくれるため、Amazonや楽天の上記サービスを使う予定ならぜひチェックしておきましょう。

ただしこれらのサイトでは同人通販サイトと異なり、一部例外を除いて二次創作の同人誌は販売できません。

メリット・デメリットまとめ
  • 誰でも手軽に利用開始できる
  • 自社ストア以外に大手電子書籍ストアで配信してくれるサイトも
  • 二次創作の同人誌は販売できない場合がほとんど

個人販売サービスを利用する

サイトの中に自分のショップページを作って、そこから同人誌を販売することも可能です。

前の方法2つが「代わりに売ってくれる」サービスなら、こちらは「売り場を用意してくれる」サービスといった位置づけになります。

個人販売サービスのイメージ

もちろん場所を用意するだけでなく、サイトごとに特色のあるサポート・機能が用意されています。

例えばBaseでは予約や抽選といった特殊な販売方法に対応できたり、Boothでは倉庫の利用や製造代行が可能だったりと様々です。

一方で個人販売サービスのデメリットは、自分自身の負担が大きいことがあげられます。

もちろんショップページのカスタマイズや商品の管理もそうですが、販促活動も基本的に自力で行わなければなりません。

その点を考えると、Boothはpixivと連携して商品を宣伝できるので、pixivで活動しているなら積極的に検討したいですね。

メリット・デメリットまとめ
  • 簡単登録で自分のショップを持てる
  • ダウンロード商品はもちろん、物販や製造代行も可能
  • 自力での宣伝・告知を頑張る必要がある

自分のサイト・ブログから販売する

自分のサイト・ブログを運営して、そこで直接販売する方法です。

カスタマイズ性が非常に高く、自分自身や作品のブランディング(イメージ形成・差別化)を行うのに適しています。

もちろんここまで紹介したようなサービスを利用しない分、手数料を取られないのもメリットです。

広告を貼ればそこから収益を得ることもできますので、上手くいけば大きなリターンが期待できます。

ただし自力で集客しなければならないため、無計画にやっても中々上手くいきません。

当然おすすめコーナーや特集から流れてくる客もいないわけで、個人販売サービス以上に難易度が高いです。

また、WordPressなどを使って独自ドメインのサイトを運営するのであれば、維持費もかかります。

自由度が高い分必要な労力も大きいため、販売することだけが目的なら別の方法を優先した方が良いです。

メリット・デメリットまとめ
  • 自由にカスタマイズできる
  • 販売サービスを使わない=手数料を取られない
  • 広告から収益を得られる
  • 自力で集客しなければならない
  • 独自ドメインだと維持費がかかる

複数の電子書籍サイトで販売するには

2~3つのサイトで作品を販売する分には何とかなるかもしれませんが、それ以上のサイトで販売するにはどうしたらいいでしょうか?

国内に限定しても色々な電子書籍配信サイトがあるため、多くのサイトに自分の作品を登録・販売したくても、自力だけでは難しいです。

京時
京時

仮にできたとして、今後作品を作るたびに同じことを続けられるでしょうか?

そういった場合には、登録・販売を代行してくれるサービスを頼るとよいでしょう。

例えばCaleidoというサービスでは、Kindleやコミックシーモア、DLsiteなど、100以上のストアで配信や販促活動をしてくれます。

Caleidoの主な同人誌販売先
画像参照元: Caleido-配信先一覧

ただ販売を代行してくれるだけでなく、紙の原稿からのスキャンや修正といった面倒事を任せられるオプションが用意されていたり、ヒット作のアニメ化・ボイス化が狙えたりする点もメリットです。

収益還元率は最大80%とされていますが、自分だけでは販売しきれなかった電子書籍ストアでも販売できる事を考えたら、見返りは十分期待できるでしょう。

ちなみに成人向けの作品でも取り扱い可能で、成人向けがOKなサイトを選んで配信してくれます。

ただし、二次創作やAI生成物がNGな点には注意が必要です。

ともあれ、自分の同人誌をできるだけ多くの人に読んでもらいたいと考えているなら、販売代行サービスを検討してみてはいかがでしょうか。

複数のサイトで電子書籍を販売する方法 まとめ
  • 地道に一つ一つ登録して販売するのは限界がある
  • 代行サービスを使うことで可能に
  • サービスによってはデータ作成のオプションやメディアミックス化の道も
  • 多くの人に自分の作品を知ってもらいたいなら手段の1つとして覚えておこう

電子書籍で同人誌を販売する上での注意点

同人誌を電子書籍で売る場合にも、注意しておきたいことがあります。

分かりきったことだとしても肝心な時に忘れてしまうことがあるので、この機会に一度確認しておきましょう。

販売先の規約・ガイドラインに注意

同人誌の販売先のルールはよく読むこと

もちろん印税の支払いタイミングや収益還元率といった収入面の確認も必要ですが、販売できる・できないコンテンツについても把握しておきたいです。

特に二次創作の同人誌は、同人通販サイト以外だと販売できない場合が多いので注意しましょう。

AI生成の商品についても同様で、AI生成であることを明記しての販売なら可能という場合もあれば、そもそも取り扱わないケースもあったりと様々です。

不要な争いに時間を割かなくて済むよう、登録先のルールは必ず守りましょう。できればQ&Aやヘルプなどのページにも目を通しておくと確実です。

どうしても面倒でやりたくないのであれば、先ほど紹介したCaleidoのようなサービスに代行してもらうことも考えた方が良いでしょう。

利益が20万円を超えたら確定申告が必要

同人誌の利益が20万円を超えたら確定申告を

年間での利益が20万円を超過したら、たとえ副業だとしても確定申告が必要になります。

ここでの利益というのは売上から経費を差し引いた額を指すため、経費を差し引いた結果20万円以下になれば確定申告は不要です。

もちろん赤字でも不要ですが、もし同人誌の収入が事業所得であれば確定申告をやっておくことをおすすめします。

給与などとの相殺や翌年への繰り越しができる分お得です。

まとめ

以上、同人誌を電子書籍で販売する方法を紹介しました。

ネットのサービスが充実している今の時代において、個人販売は以前ほど難しいことではありません。

電子書籍のようなダウンロード商品は、思うように売れなくてもずっと販売し続ければ売上が出る可能性があるため、基本的にやり得だと考えています。

もし同人誌に興味はあるけど作るのに躊躇しているという方がいたら、ぜひこの機会にチャレンジしてみてはいかがでしょうか。