イラスト練習・上達

2022年のイラスト活動反省会【練習・ストックイラスト・目標】

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こんにちは、絵描きの京時ロメ(@kyotoki_OX)です。

1年が早すぎて気持ちではまだ10月くらいの気分ですが、カレンダーは12月の終わりを指し示しているのできっと年末で間違いないのでしょう。

というわけで毎年恒例?の振り返り記事を書くことにしました。

今年はイラスト練習に関連した記事が書けていなかったので、筆者がやっていた練習の内容や成果、今やっている練習についてこの機会に共有できればと思います。

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今年やったこと

今年のイラスト活動に関してはほとんどが練習かストックイラスト制作だった印象です。ブログ関連でのイラスト制作も行いましたが、結果的にはほんの少しの量に留まりました。

ブログの吹き出し・プロフィール用画像を作る

吹き出しの内容に応じた表情・リアクションがあると良いなと前々から思っており、記事の更新頻度を減らした直後の時期に着手しました。

現在は解説・疑問・注意・苦笑の4種類と、↓のように手を小さく挙げているポーズを使い分けています。

京時
京時

もう2~3種類くらいバリエーションが欲しいと感じる今日このごろ

プロフィール用のイラストは昨年末に作っていたのですが、せっかくなのでお絵かき系ブログらしくペンを持たせたイラストにリニューアルしました。

profile
これ

実はこういった画像の作成はミニキャラを描く練習も兼ねていて、普通のキャラ絵と何が違うのか、どういう要素を残して、どのように簡略化するのかなど、短い時間でしたが色々な学びを得られたと思います。

ストックイラストを始める

昨年の振り返り記事でも挑戦したいこととしてストックイラストを挙げていましたが、これはちゃんと実行に移せました。

削減したブログの作業時間をストックイラストの制作にあてた結果、色々悩みながらも40枚弱は販売開始でき、収益もほんの少しだけ発生するようになりました。

ストックイラストの状況

今年はストックイラスト制作に慣れることを目標としていたので収益は考えていませんでしたが、こうしてわずかでも売上が出たことは素直に喜びたいです。

ただ1年で40枚ペースは本業の方と比べると遥かに遅いので、来年はより多く制作することを目指し、ちゃんとした収益源にまで育てたいと考えています。

また、ストックイラストを始めたのには「色々なモノを描くきっかけにする」という目的もありました。

確かに色々なモノを描いたといえば描いたのですが、現状は家電や機器ばかり。趣味で描きたいものが人物(キャラ)である以上、その知識が役立つのはせいぜい背景を描くときくらいでしょう。

しかし無理に趣味イラストで役立てようとするとストックイラストである必要がなくなるため、これで良いと思っています。

試していたクロッキー練習が終わる

2019年からクロッキー(○秒ドローイング)を続けている筆者ですが、2021年の頭から今年の8月までとある方法でクロッキーを行っていました。

というのは、昨年の振り返り記事でも触れていたように「同じクロッキー用の動画を使って6回練習すればポーズを覚えられる説」の検証です。

エビングハウスの忘却曲線の話をふと思い出したのがきっかけで、1日後、1週間後、2週間後、1ヶ月後、2ヶ月後に同じ動画でクロッキーをしてみたらどうなるか確かめてみました。

クロッキーの練習状況管理表
Googleスプレッドシートを使って管理してました

しかし結果は期待していたほど鮮明に思い出せるということはなく、描いた人の顔や服装、ポーズがぼんやりと頭に浮かぶ程度でした。

ここで自分は勘違いしていたことに気づくのですが、エビングハウスの忘却曲線とは「どのくらい覚えているか」ではなく「再習得に必要な時間をどれだけ短縮できたか」を示しているものだったようです。

つまりこの反復練習が効果を発揮するのは、手本や資料がある状態で同じポーズを再び描く時になるでしょう。

正直言って、クロッキーで描いたポーズと同じポーズを描くことはほとんどありませんでした。

しかし身体のパーツ単位だと似たような角度・ポーズで描くことが多く、確かに0から学ぶよりも簡単に形を捉えられているように感じられました。

京時
京時

今年は全く作品制作ができていなかったという理由で、クロッキーの効果だと考えています

2つの練習を新しく始める

今年の途中で前述のクロッキー練習が終わったので、その分の時間を使って2つの新しい練習メニューを日替わりで行うようになりました。

これまでのクロッキーでは実写の人物を題材に描いていましたが、実写ゆえにアングルやポーズの面で限りがあるのが難点でした。

そこでアオリやフカン、アクション系のポーズも練習したいと思い、リニューアルしたポーズマニアックスを使ってクロッキーに取り組むこととしました。

現在は30秒を10体、90秒を5体、180秒を1体描くのを週3日行っており、慣れないポーズ・アングルに苦戦しています。

しかし苦戦するというのは新たな知見を得るチャンスなので、根気よく続けていきたいです。

クロッキーをする日以外の3日はさいとうなおき先生の1時間上達法を実践しており、これは1時間でサムネイル相当の絵を量産するという練習になります。詳しくはこちらの動画をご覧ください。

この練習を採用したのは、

  1. あまり時間を取らない(モチベ・継続の上で大事)
  2. 「描きたいものがない」問題を克服したい

という条件に合致していたからです。

「描きたいものが思いつかない」というのは僕が作品制作できなくなった原因の1つなので、この練習を通してネタを考える・探すことに慣れる、ついでにネタを溜め込めたらいいなと思って始めました。

実際1時間上達法は自分にピッタリだったようです。最初は苦し紛れにネタを考えて描いていたのに、いつの間にか楽しいという感情に変わっていました。

どうやってネタを決めるかある程度考え方が固まってきたのもありますし、回数を重ねるごとに自分が本当に描きたいネタを描けるようになったのが大きかったです。

京時
京時

無意識に自分で自分に枷をかけていたみたいです。描きたいものを描いた結果、ここで見せられないものだらけになってしまいましたけどね……

今では結局1時間という制限を超えて描くことが増えてしまいましたが、楽しんで描けているならこのままでいいかなと思っています。

同じような悩みを持っている方にはぜひおすすめしたい練習方法です。

反省点: 作品投稿が全くできなかった

昨年は少ないながらも作品投稿ができていましたが、今年は結局1枚も投稿できませんでした。

一応ずっとイラスト描いていたんですよ。ただとんでもないことに、5月の終わり頃から描き始めて12月が終わろうとしている今もまだ完成していません。

work in progress
作品部分にはボカシを入れています。投稿するかもしれないし、このままボツにするかもしれない

作品自体は決して超大作ではなく、描き込みの量も今までの作品と大差ないにもかかわらず、です。

考えられる原因は2つ。

  • イラスト制作にまとまった時間を取らなかった
  • 目標を意識した結果、制作工程が常に手探り状態になった

昨年の後半と比べるとイラスト制作の時間は作れていた方だと思います。しかし、それでもまだ足りませんでした。

ブログの作業時間を削ったとはいえ、その時間はストックイラストに使うようになりましたし、その後にはイラスト練習も入っています。

先ほど話した1時間練習法は1時間では終わらなくなり、丸1日使えるはずの休日も溜め込んでいた家事やゲームを消化して結局やらずじまいに。

また、今年こそは自分の絵柄を決めたいと思っていたので、目標の絵柄と見比べたり、今後の改善のために自分の制作工程を記録したりもしていました。

その結果修正の頻度が増え、大幅なやり直しを何度も行うはめになったのも、思うように進まなかった原因だと考えています。

来年やりたいこと

今年の反省点を踏まえて、来年の目標は「1年で12枚以上作品投稿」とします。1ヶ月に1枚以上という目標も考えたのですが、今の状況では1月、2月の時点で挫折するのは明らかです。

しかし1年で12枚以上であれば、1枚目が2~3ヶ月かかるほど遅くても制作スピードを改善できればいくらでも巻き返しできます。

もちろん根性や気合みたいな精神論に頼るつもりはありません。今年作品投稿できなかった原因を解消するべく、以下2つの施策を行うつもりです。

ブログの作業時間を減らす

イラスト練習は削っても大して時間が作れませんし、ストックイラストの時間も既に最小限、かといってゲームする時間もこれ以上削りたくない。

そうなると、ブログの作業時間を減らすしかないでしょう。

今年既にブログの記事作成数を減らしていたのですが、その代わりに始めた定期更新やPR記事の受注により、結局昨年と変わらない作業量になっていました。

ロメ
ロメ

このペースだと間に合わないからこの後も作業しよう……という日が多かったです

そこで、毎日行っていた定期更新を2~3日間隔にしたり、締切のある仕事を受けすぎないなど、より時間を使わずに済む方向に進めていきたいです。

3月までに制作工程をマニュアル化する

制作工程のマニュアル化

たたき台レベルでもいいので、2023年の早いうちに制作工程をマニュアル化して再現性のあるものにしたいと考えています。

今までは本やネット上で解説されている塗り方を試したり、フィーリングに任せて塗ったりとその時の気分次第なところがありました。

元々センスが優れている感覚派の人であればそういったやり方も有効かもしれませんが、僕の場合は試行錯誤の結果を積み重ねて改善していくのが性に合っていると思います。

これまでは塗り方そのものが大きく変わっていたせいで、何を変えるとどんな結果になるのか因果関係が明確にできず、次へと生かしにくい点が問題でした。

また、制作工程が定まっていないというのは迷いを生みます。

「次は何をしよう…」

「うーん、やっぱりこのレイヤーいらないかも…」

と右往左往している間にも時間は過ぎていきますし、モチベーションも下がりかねません。

そのため、多少手こずってでも自分の制作工程は目に見える形にしておきたいのです。

一度作ってしまえば、あとはその通りに(または ちょっと変更を加えて)制作すればいいので迷いが減りますし、変更点とその結果が明確になることで改善の積み重ねも可能となります。

とりあえず作品1枚を完成まで持っていけたら作れるはずなので、遅くても3月と見積もってこのように決めました。

(余力があれば)ブログ用のイラストを増やしたい

1年で12枚以上投稿という目標とは関係ありませんが、ブログで使用するイラストを増やしていきたいとも思っています。

前述したように、今年は吹き出し用とプロフィール用で計5枚のイラストを作りました。吹き出し用の画像についてはまだまだ足りないと考えていて、来年も空いた時間を使って種類を増やしていきたいです。

また、吹き出し用以外にもアイキャッチやブログのデザイン自体にイラストを採用したいと考えています。

それに伴ってオリキャラの創作も始めたいのですが、今の状況からしておそらくそこまではたどり着けないでしょう。イラスト制作のペースを順調に改善できたその時に、また考えることとします。

まとめ: よいお年を!

新しい練習メニューにストックイラストと、一応変化があった1年でしたが、やっぱり物足りない・何も成し遂げていないという気持ちが強いです。

本記事では、主にイラスト制作・投稿ペースの改善が来年の目標と述べてきました。しかし、それ以上に自分の成長につながるようなこと、つまり新しい挑戦や刺激を求める姿勢が必要であるように感じています。

イラストコンテストや展覧会に限らず、興味のあるジャンルのイベント、映画鑑賞など、物より体験に投資することを今まで以上に意識して2023年を過ごしたいものです。