こんにちは、絵描きの京時ロメ(@kyotoki_OX)です。
私事ですが、先日CLIP STUDIO PAINTクリエイター検定(以下、クリスタ検定)のベーシックを受験した結果、無事合格できました。
これから受験を考えている人の参考になればと思ったので、忘れないうちに情報を書き残しておきます。
クリスタ検定(ベーシック)の大まかな内容
クリスタ検定は元々会場受験でしたが、2024年4月1日からオンラインで受験できるようになりました。
不正防止のため、PCやスマホのカメラを起動した状態で受験します。
ベーシックは個人だと5,500円、団体受験だと5,200円の受験料が必要で、以下の範囲から出題されます。
- 作品制作の基本(新規作成/書き出し・設定・クリスタのサービスなど)
- 描画・彩色機能(ペン/ブラシの設定・塗りつぶし・レイヤーなど)
- 作画補助機能(図形・選択範囲・3Dなど)
- マンガ・アニメ機能
- クリエイター基礎知識(配色・構図・著作権など)
60分の50問で、回答は選択式。
100点中60点取れれば合格で、成績上位者からS・A・B・Cとランクが認定されます。
受験直後には合格・不合格判定だけが通知されて、ランクは数カ月後に郵送で送られる合格認定証で確認できます。
執筆時点の私は試験を終えた直後、つまり合格という結果だけが分かっている状態です。
合格認定証は8月中旬頃に送付されるとのことなので、それまで楽しみに待っていようと思います。
(2024年9月追記)認定証は8月に無事受け取りました。残念ながら99点で満点とはいきませんでしたが、ランクSで合格できたのは素直に喜びたいです。
合格するまでにやったこと
私はクリスタ検定の対策として「CLIP STUDIO PAINTクリエイター検定 ベーシック 公式対策テキスト」を購入し、
- 解説ページを2周読む
- 練習問題を3回解く
といったことを行いました。
対策テキストはAmazonなどで売っている書籍ですね。検定ページで申し込めるドリルとは違います。
もちろん、練習問題で間違えたり回答に悩んだ部分があれば、その都度解説ページを読み返すようにしました。
また初めて知った知識に関しては、実際にクリスタで試すことでうまく覚えられたと思っています。
テキストに載ってない細かい部分も把握しておきたいですし、検定抜きにしても、使えそうなテクニックや機能はすぐに取り入れたいですからね。
期間は1ヶ月過ぎくらいで、空いた時間を使って少しずつ進めていきました。
私がやった対策は以上のような感じです。
ただ後述しますが、本番ではテキストに書かれていない知識も若干要求されたため、対策テキストだけだと高得点を狙うのは難しいと思いました。
「練習問題だけやる」は非推奨
ベーシックとは言え、対策テキストの練習問題だけ解いていれば合格できるほど甘くはない印象でした。
練習問題とほぼ同じといえるような問題は片手で数える程度しかなく、意味や動作を正しく理解していることが求められました。
例えば、
- ブラシの〇〇・△△はそれぞれどんな設定?
- レイヤーで順序を変えたり、フォルダーやマスクを組み合わせたらどうなる?
- どうすれば効率よく画像のような結果にできる?
といった聞かれ方をされても、答えられる状態が望ましいですね。
あいまいな覚え方をしている知識があれば、できるだけハッキリさせておきましょう。
付け焼き刃の暗記で終わるのではなく、実践でちゃんと使えるようになってほしい、という意図があってのことなんだと思います。
実用性が高いのは良いことですね
クリスタ検定で高得点を狙うには
クリスタが使用歴が短い人だと、いきなり高得点を目指すのは難しいかもしれません。
高得点を獲得するには、勉強した機能や操作を何も見ずに自力で実行できるかどうかが一つの目安となってきます。
学習した内容は作品制作の中で試してみるのがベストですが、それができない場合でも最低限使っておくことをおすすめします。
「クリエイター基礎知識」の範囲に関しては、書籍や講座で勉強してきた人ほど想定外の出題にも対応しやすいです。
「対策テキストにはなかったけど、知ってたから答えられた」という問題が確かにありました
特に配色・構図は、対策テキストだと100%カバーしきれていない印象だったため、基礎知識だけでも別の手段でひと通りおさえておくと安心できます。
対策テキストと対策ドリルどっちを買うべきか
この2冊は学校の教科書と問題集みたいな関係性だと思っているので、確実性を取るなら両方あった方が良いです。
片方しか買えないならどっちを選んでも問題ありません。
合格だけを考えるならドリルの方がやることが分かりやすいでしょうね。問題を解く→答え合わせをする→解説を読むというサイクルを繰り返すだけなので迷いようがないです。
ドリルの問題を間違えなくなるまで解けば、ある程度の知識は確実に身につくので、本番の問題に十分対応できます。
対策ドリルはやることが明確 何度も解けば知識が身につく
一方で対策テキストの利点はというと、知識の整理・関連付けがしやすい点にあります。検定以外で操作方法の確認をしたい時などには、テキストの方が読み返すのに便利です。
対策テキストにも練習問題は用意されているし、私自身が対策テキストだけで合格できているので、こちらを選んでも合格は狙えます。
対策テキストは知識の整理・関連付けがしやすく覚えやすい 検定以外でも確認用として使える
個人的には、自分が学校でどんな方法で勉強している(していた)かを基準に、やりやすい方を選ぶのが良いのではと思っています。
ちなみに対策ドリルはサンプル問題が、対策テキストは試し読みがあるので、どうしても決められないならそちらを確認してからでも遅くないです。
クリスタ検定はどんな人が受験すべき?
検定によって何を得たいのか、自分の中でハッキリしているなら受けるべきです。
私の場合はブログでクリスタに関する記事を書くことがある身ということもあって「客観的に信用性を証明できる何かが欲しかった」というのが理由の1つにあります。
また「自分がクリスタのことをどれだけ理解しているか」という疑問に対して、ハッキリと結論を出せるというのも検定を受ける理由だったように思います。
もちろん実用面でも、検定の勉強を通してまだ知らない・使ったことのない機能を取り入れて、制作の効率を上げたいとも考えていました。
実際に今回の受験は、クリスタのワークスペースや設定などを見直すいい機会になり、まさに期待通りでした。
ここまで書いたのはあくまでも私のケースですが、他にも就活でのアピールに使えるというメリットもあります。
もちろんポートフォリオを要求されるなら、そちらが最優先だということには変わりないですけどね。
まとめると、クリスタ検定をおすすめするのは
- 客観的にクリスタの知識量を証明できるものが欲しい!
- クリスタに対する理解度を測りたい!
- もっとクリスタを有効活用したい!
- 就職先でクリスタの資格が活かせそう!
という方です。
少なくともクリスタを普段から使っている人であれば、受験が無駄になるなんてことはないと思います。
以上、参考になれば幸いです!
↓こちらの記事ではクリスタの使い方を学べる本をまとめています。興味があればぜひ。