イラスト活動記録

振り返りがてら日課のイラスト練習を紹介する回

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今回は個人的な考え事を他人にも見せられるように最低限整えただけのひとりごとみたいなもんなので読みにくいかもしれない。

本題に入るが、ちょっと困った問題に直面している。

イラストの制作頻度だ。

投稿じゃなくて、制作頻度。

元々SNSへのイラスト投稿は他の人と比べると少ない方だったが、1枚に時間が掛かっているだけで描くこと自体ができているだけマシだった。

今はというと、練習ばかりで作品を作れずにいて少し焦りを感じている。

このまま続けていても改善する気配がないので、一度立ち止まって、今やっている練習について本当に必要なのか、時間を奪っていないか考えることにした。

現在行っている練習メニューは全部で5種類。

  1. クロッキー
  2. 人体デッサンの模写
  3. 骨人形の練習
  4. 目標の絵の模写
  5. フィルムスタディー

それぞれ何のためにやっていて、どんな方法で行い、どんな成果を得られたのかまとめたので、真似するなり反面教師にするなり自由に利用してもらえたらと思う。

【過去の反省会的な記事も読みたい方はこちら】
髪の毛の描き方を振り返ってみる【線画ができるまでの工程・考え方】
2020年のイラスト活動を振り返る

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練習1 クロッキー

短い時間で行う模写。ジェスチャードローイングなどといった呼ばれ方もある。

クロッキーそのもののやり方は過去記事の方を参考にしてほしい。

こういうクロッキーに関する記事をいくつか作るくらいには続けている練習で、寝る前の歯磨きと同じくらい身体に定着したルーティンとなった。

練習内容はころころ変わっていったが、今はNew Masters AcademyのYou Tube動画で人体のポーズ、Line of Actionで手足のクロッキーを行っている。

Line of Actionは手または足の30分コース(10分の課題以外)を、New Masters Academyの方は動画1本(10分の課題以外)をこなしていく。

以前は毎日やっていたが、今は火曜日~土曜日にどちらか1つの練習を行うようにしている。

New Masters Academyでは、ついでにポーズを暗記できたらいいなと思い、ググって出てきた「忘却曲線に基づくオススメの復習のタイミング」に従って6回同じ動画を練習するようにしている。

実際は課題のポーズをそのままイラストで使うには微妙で、パーツ単位で応用していくような形になっている。

アオリやフカンを含めたダイナミックなポーズも練習したいのなら、New Masters AcademyよりもPose Trainerなどを利用するのをおすすめしたい。

クロッキーをやることでどんな成果があったかというと、ラフに掛かる時間が改善した。

人体のパーツの大雑把な形を覚えた&モノを簡単な形に脳内変換する癖がついたので、それっぽく見える程度ならサッと描けることが増えた。

簡単な図形に変換するというのはもちろん人体以外にも応用でき、資料を見ながら描く場合などのスピードアップも期待できる。

そして何より手軽にできるので、ウォーミングアップとして今後も続けていこうと思う。

練習2 目標の絵の模写

お手本にさせていただいた元の作品→pixiv

とにかく顔・髪を上手く描けるようになりたかったので、そこを集中的に模写するようにしている。

塗りまでやると時間が足りないと思ったので色塗りは行わず、鉛筆ツール1本で済ませる。

髪の毛の描き方はこの人、顔の描き方はこの人と決めてそれぞれ週に1回ずつ、30~45分程度で行っている。

今年の2月頃から始めたこの練習、肝心の効果はというと正直微妙だった。

何の成果も得られなかったというわけではないけど、学べたのはどれも小手先のテクニックばかりで目標に近づけている気がしない。

最近では練習もグダグダになり、形式的になってきてしまったため、これ以上続けるのは時間の無駄だろう。

模写の内容・目的を見直して再開してもいいが、今のところは思い切ってやめてしまうつもり。

他の人がどういう模写をしているのか調べてみるのもいいかもしれない。気が向いたら調べる。

練習3 人体デッサンの模写

モルフォ人体デッサン」とかいう本のデッサンを模写する練習。

キャラ絵を中心に描くつもりでいるので、説得力のある人体が描けるようになるために始めた。

現在は2日に1回、1~2つ程模写をして少しずつ進めている。

この本の良いと思ったところは、全部の筋肉や骨を片っ端から学ぶのではなく、人体を描くための必要な部位にフォーカスされた内容になっている点だ。

ただ、僕の場合リアル寄りな絵を描くわけじゃないので、何を省略してどうデフォルメすればいいのかはやっぱり悩む。

身体の凹凸にどういう筋肉が影響しているのか少しずつ覚えてきたものの、今の所は実践に生かせているとは言いがたい。

正直自分には服を描く練習の方が必要だったかも。

しかし一度始めたからには一冊最後までやり切りたいという気持ちが強くて、中々やめる気になれないのが悩みどころ。

京時
京時

服の練習しようって昨年末にも言ってたんだった…

練習4 骨人形の練習

思い通りのポーズを簡単に描けるようになりたくて骨人形を描く練習を始める。

骨人形というのは棒人間をより詳細にした感じの描き方で、身につけておけばラフを描くのが楽になる。確かに早くなったと思う。

とりあえずポーズや配置だけ決めておきたいという時にサッと描けて中々便利。

練習では「やさしい人物画」という、よくルーミス本と呼ばれている本を使い、掲載されている骨人形を模写する。

その後Pinterestで適当な人物の画像やイラストを使って骨人形を描くことで実践へ応用できるようにしているつもり。

ルーミス本の模写は2日に1回、先程紹介した人体デッサンと交互に行うようにし、Pinterestを使った練習は毎日1体分描いている。

現状では一応ルーミス本通りの骨人形を描くようにしているが、個人的には腰部分を円盤2つで表現するのは少し抽象化されすぎて分かりづらいため、別の描き方を模索している。

腰の描き方でしっくりくるものを見つけられたら、練習を終わろうと思う。

練習5 フィルムスタディー

今年の8月から始めた練習で、人体デッサンまたは骨人形の練習後に時間が余ったらやるようにしている。

内容はといえば、映像作品の1コマやイラストなどを抽象化して捉える練習で、主に構図・演出を学ぶために行う。

作品のクロッキーを通してそこにどんな工夫がされているのか学ぼう、というのがフィルムスタディーと理解しておけば多分大丈夫。

この練習方法はオンライン講座のパルミーで学んだもので、実践してみると確かに色々な発見があって為になるし面白かった。

学んだ構図を使ってそのまま作品作りに繋げるというのもアリだなと思う。

なんにせよ、クロッキーと同様気軽に取り組めるので今の調子で続けていきたい。

本当に練習が作品制作を妨げていたのか?

さて、現在こういった練習を行っているわけだが、これは結局やってよかったのだろうか。

記事を書きながら答えを考えた結果、意外にもプラスの面が強いという結論に至った。

練習の時間が多すぎてイラスト制作ができていない、という可能性から作り始めたこの記事だが、こうして整理してみると一日に行っている練習はせいぜい2,3種類にとどまり、1時間以内に収まるボリュームだということが分かった。

仮にこの練習がなかったとして、自分がその時間をイラスト制作に費やせていたかというと、おそらくこの場合も出来てなかっただろう。

むしろ練習を日課にしていたおかげで前に進み続けられていると思えたし、何もしていない自分に失望せずに済んだのかもしれない。

時間が無いというのは言い訳で、「簡単に」「確実に」楽しめるネットサーフィンやゲームに逃げていただけだった。

なぜ作品制作をするのが難しくなったのか

イラスト制作に興味がなくなったのであれば素直にやめてしまえばいいが、僕の場合は制作に感じている敷居の高さに問題がある。

敷居が高くなったのは、イラスト制作が必ずしも自分が満足できるものになるとは限らず、ただ苦しい思いをするだけかもしれないと恐れているのが原因だと考える。

仕事を意識するなら他人からの評価が大事になるが、趣味として絵を描いてきた僕は、どちらかというと理想の絵にどれだけ近づけたか、つまり自己満足度を重視してきた。

この考えはSNSなどでのいいね数などに一喜一憂せずに済むのがメリットである一方、自己満足できなかったときに他人からの評価が高くても素直に喜べない、むしろ苦しい思いをすることになる。

大変ありがたいことに、今まで2~3回くらい自分のファンアートが本人の配信で使われたことがあった。

ファンアートをそういった形で役に立ててもらえたのはとても光栄だし、支えになれたという大きな実感を持てた。

しかし、喜びの感情以上に自分の絵の悪いところばかりが見えてしまって、恥ずかしいやら悔しいやらでたまらず配信を閉じてしまった。

理想の絵を追うことに執着しすぎた結果、楽しい時間より思い通りにならなくてつらい時間の方が多くなってしまったのはどう考えても良くなかった。

どうやら僕がもう一度イラスト制作を気軽に楽しめるようになるためには、頭の中にある理想から距離を置く必要がありそうだ。

これから試したい・心がけたい3つのこと

それで、一体どうすればイラスト制作に対するハードルを取り払えるのだろう。

とりあえずこれから試してみよう、心がけてみようと思ったことを3つ決めた。

  • 調子がいいときはこだわって、悪いときは落描きということにする
  • 参考書や講座などで知識だけ学ぶことをしばらくやめてみる
  • 簡単な図形などを自由に描く日課を取り入れてみる

筆がノッているときは今までのように理想の絵を求めてもいいが、そうでない場合は落描きをしているぐらいの気持ちで絵と向き合っていこうと思う。

「こういう時はこうした方がいい」とか「これはやったらダメ」みたいなことに囚われすぎて何も描けないぐらいなら、多少間違っているテクニックだとしても楽しく描けたほうが良い。

学んだことを全部一気にやろうとせず、自分の無理のない範囲で少しずつ取り入れていくことにする。

実際、今の僕は知識に技術が伴っていない、いわば「頭でっかち」な状態になっているのだろう。

自分の絵の悪いところが分かっているのに直せないことが何よりの証拠だ。

ここで一度、動画や本を閉じて実践経験を積むことに集中しようと思う。

図形を自由に描く日課を取り入れるという試みについても、同様に実践を増やす意図がある。

理論や知識でがんじがらめになった頭で考え込むんじゃなくて、思うままに手を動かしてみることでイラストのアイデアが思いつけるかもしれない。

今までやってきた練習では何かお手本があって、それを模写するのがほとんどで自己表現をすることは難しい。

自分で一から生み出すという経験を重ねていくことでイラスト制作に対する心理的なハードルも低くなるんじゃないかと期待している。

…とまあ色々改善案を考えてみたが、実際にやってみないと効果は分からない。

ToDoリストなどを使って忘れず実行できるようにしないと。

というわけで今回はここまで。

京時
京時

もし上手くいったら、また記事で報告するかも