スマホ・タブレットは指でお絵かきできるとはいえ、決して描きやすいわけではありません。
スマホでのお絵かきをコスパよく改善したいなら、お絵かき向けタッチペンの購入は積極的に検討すべきでしょう。
本記事では、お絵かき用におすすめのタッチペンとその選び方を解説していきます。
「タッチペンの違いが分からない!」という方は、買って後悔する前に必ずチェックしておきましょう。
番外編として、スマホに繋いで使えるペンタブも一緒に紹介しているので、タッチペンで満足できない方はそちらもぜひご覧ください。
イラスト用タッチペンの選び方
スマホでお絵かきをする際に欠かせないタッチペンですが、種類も形も様々でどれを選べばいいのかわからないという方も多いのではないでしょうか?
イラスト制作に最適なタッチペンを選ぶ際に注目すべきポイントは、主に以下の3つが挙げられます。
- ペン先
- 傾き/筆圧検知の対応
- パームリジェクションの有無
Androidデバイス対応のペンは、傾き/筆圧検知やパームリジェクションに対応した製品が少ないため、ペン先だけに注意し、他の機能は付いてたらラッキー程度に考えてOKです。
聞き慣れない単語があったと思うので、これから各ポイントについて説明していきますね。
ペン先
イラスト用に買うならペン先が細めのものをおすすめします。
ペン先が細いと線の引かれる位置がわかりやすく、繊細なストロークが可能です。
中にはディスク付きのペンが存在しますが、ディスクが画面と平行になるおかげで接触が安定し、接触不良を防いでくれるメリットがあります。
一方でペン先が丸くて太いタイプ(導電繊維型)は、充電不要で画面が傷つきにくく、かつお手頃な価格で入手できるのが魅力ではあります……が、お絵かきには不向きです。
ペン先が太いと、どの部分から線が引かれるのかが分からず、思い通りの場所に描くのに苦労します。
これは私自身の体験談ですが、ペン先が太いタイプだと指で描くのと大差なかったですし、なんなら線が途切れることも多かったため、かなりストレスが溜まりました。
あくまでもゲームなどの用途に使うのがいいかと思います。


このペンはゲームで使えるかすら怪しいですけどね…
傾き/筆圧検知の対応
イラスト制作用のタッチペンを選ぶ際に注目したいのが、傾き感知と筆圧感知機能。
傾き感知機能を搭載していると、ペンの角度によって線の太さを描き分けることが可能です。例えば鉛筆ツールなら、立てて描くと細い線が、傾けて描くと太い線が描けるといった感じですね。
筆圧感知機能は、筆圧の強さで線の太さや濃さなどが変えられるようになり、表現の幅が広がります。
各機能は必須というわけではありませんが、よりアナログに近い描き味を求めるなら要チェックです。
また、ペイントソフト・アプリ内の描画ツールが機能に対応していないと意味がないので気をつけましょう。

アイビスやMediBangなどのアプリは筆圧感知に対応しているようです
パームリジェクションの有無
スマホやタブレットだと、描いている時に手が画面に当たって反応してしまうことがあります。手を浮かせることで対策できますが、ストロークが不安定になり描きづらいのは明らかです。
しかし、パームリジェクション機能が付いたタッチペンなら、ペンを持った手が画面に触れた時の誤作動を防いでくれます。
ただし、どれほど機能してくれるかはペンによるところがあるため、ペンタブ用グローブを買うのも一つの手です。
関連記事: エレコム ペンタブ用1本指グローブをレビュー! 安い&十分な耐久性
お絵かき向けおすすめタッチペン5選
ここまで、イラスト制作に適したタッチペンの選び方を解説しましたが、読んだからといっていきなり自分に合ったものを探すのは難しいですよね。
そこでこの章では、手軽に試せるものから本格的なものまで、様々なニーズに合うよう厳選したタッチペンをまとめました。
特徴や対応機種、価格を掲載していますので、ぜひお役立てください。
KINGONE タッチペン スタイラスペン 2in1 極細 充電不要タイプ

ディスクタイプの安価なペン。傾き感知や筆圧感知には対応していませんが、電池不要で対応機種も多く、交換用のペン先が付いているなど様々な点で初心者(と財布)に優しい商品と言えます。
また2 in 1タイプなので、用途に合わせてペン先を使い分けられるのも嬉しいポイントです。
KINGONEは中華メーカーではあるものの、長い間Amazonでタッチペンを販売し続けてきた実績と評価から、候補に入れるには十分と判断して紹介させていただきました。
| 対応機種 | iPhone, iPad, Android など |
| 傾き感知 | – |
| 筆圧感知 | – |
| パームリジェクション | – |
| 電池 | 不要 |
| 価格(Amazon調べ) | 1,199円 |
ベルモンド タッチペン いろいろかける君

福岡県に本社を置くガジェットブランド『ベルモンド』のタッチペン。
細め(金属製)・太め(導電繊維)のペン先両方が使える2Wayタイプで、太めの方は充電不要で使用可能です。
お絵かきに適した細めのペン先は約14時間連続使用ができ、約30分で充電満タンに。
ディスクタイプが苦手という方は、こちらの充電式タッチペンはいかがでしょうか。
| 対応機種 | iPhone, iPad, Android など |
| 傾き感知 | – |
| 筆圧感知 | – |
| パームリジェクション | – |
| 電池 | 充電式 |
| 値段(Amazon調べ) | 1,789円 |
プリンストン ACTIVE STYLUS タッチペン

実は板タブを販売していたこともある日本のメーカー、プリンストンのタッチペンです。
見た目でピンと来た方もいらっしゃるかもしれませんが、このモデルはクーピーペンシルとのコラボ製品となります。
カラーはあか・きいろ・あお・みどり・ももいろ・だいだいいろの全部で6色です。
この製品は、iPadで使うならiPadモード、それ以外のデバイスで使用したいなら汎用モードに切り替えて使います。特にiPadモードでの精度を売りにしているので、「メインiPadだけど他でも使いたい」という方におすすめです。
| 対応機種 | iPhone, iPad, Android など |
| 傾き感知 | 未記載 |
| 筆圧感知 | 未記載 |
| パームリジェクション | iPadモード: ◯ 汎用モード: ✕ |
| 電池 | 充電式 |
| 値段(Amazon調べ) | 5,859円 |
UGREEN iPad ペンシル アップルペンシル

充電器やUSBハブ・ケーブルなどで高い評価を受けているメーカー『UGREEN』のiPad用タッチペンです。
こちらはiPadに磁気吸着に対応して紛失を防げるほか、ワイヤレス充電にも対応しています。
その上傾き検知やパームリジェクション機能もしっかりと搭載していて、価格は3,599円と非常にコストパフォーマンスが高いです。
純正アップルペンシルの代わり・より安い選択肢を探している方はぜひチェックしておきましょう。
| 対応機種 | iPad |
| 傾き感知 | ◯ |
| 筆圧感知 | – |
| パームリジェクション | ◯ |
| 電池 | 充電式 |
| 値段(Amazon調べ) | 3,599円 |
SonarPen(ソナーペン)

タッチペンでは珍しい有線型で、イヤホンジャックに接続して使用します。ほかの無線タイプと違い、(ペンの)充電を気にすることなくお絵かきできるのが魅力です。
Androidデバイスでも筆圧感知やパームリジェクション機能が使えるようになる点は、SonarPenならではと言えます。
充電式タッチペンを使っていて勝手にOFFになるのが嫌な人、充電切れで作業が中断されることにストレスを覚える人なら候補に入るでしょう。

ただ最近のスマホはイヤホンジャックがない機種が増えており、その場合は変換アダプタが必要になるので注意しましょう
| 対応機種 | iPhone, iPad, Android |
| 傾き感知 | – |
| 筆圧感知 | ◯ |
| パームリジェクション | ◯ |
| 電池 | 不要(イヤホンジャック接続) |
| 値段(Amazon調べ) | 4,580円 |
百均のタッチペンはアリ?
ダイソーやセリアなどの百均でも、スマホ・タブレット用のタッチペンが販売されています。
とにかく安い値段で手に入るため、お試しでデジ絵を描いてみたい人や、一時しのぎとして使うのは全然アリです。
しかし、やはり描き心地や反応の精度、耐久性などは値段相応のため、長く使い続けるつもりで購入するのはおすすめしません。
スマホ対応ペンタブ(板タブ)という選択も
スマホでお絵かきと言えばタッチペンが真っ先に思い浮かぶ方は多いと思いますが、近年ではペンタブ(板タブ)もAndroidデバイスに対応しているのが一般的になっています。
安いものだとタッチペンとほとんど変わらない値段で購入できるため、タッチペンが合わなかったという人は検討してみてはいかがでしょうか。

タッチペンは相性問題もありますし、何回も買い直すくらいならペンタブを買ってしまうのが手っ取り早いと思うんですよね
ただ見出しにAndroidとあるように、多くの製品はiPhoneやiPadに対応していない点だけは注意しましょう。
下の記事で対応のペンタブをいくつか紹介しているので、興味のある方はぜひご覧ください。
おすすめのイラスト用タッチペン まとめ
以上、イラスト用におすすめのタッチペンを紹介しました。
デジタルイラストを試しにやってみたいなという人はとりあえず百均などの安いペンで、今後も本格的にお絵かきをしたいなら奮発して良質なペンを選ぶと良いでしょう。
ペンによって具体的な対応機種が異なるので、購入の際は確認をお忘れなく。
自分にピッタリなタッチペンが見つかれば幸いです。




