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【クーポンあり】音質とANCがすごい!SOUNDPEATS本気のワイヤレスイヤホン『H3』をレビュー

4.0
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こんにちは、絵描きの京時ロメ(@kyotoki_OX)です。

本来はデジタルイラストの機材を扱うブログですが、イヤホン・ヘッドホンをレビューするのはこれで4回目。そろそろ独立したカテゴリーを作っていいかもしれません。

それはさておき、今回レビューするのは「SOUNDPEATS H3」というワイヤレスイヤホンになります。

コスパの良さに定評のあるSOUNDPEATSブランドが手掛けた、渾身の一台。1万円台半ばという価格設定からも、その本気度合いが伺えます。

私自身オーディオマニアではないのもあって、利便性に重きを置いてレビューを行ってきましたが、今回は音質面にも注目していきたいです。

比較のために他のイヤホン・ヘッドホンも動員させながら、どんな音が聴けるのか本記事を通して伝えられたらと思います。

SOUNDPEATS様からサンプル品をご提供いただいてレビューしています。プロモーション案件ですが、普段通りレビューを行いました。

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SOUNDPEATS H3のスペック&仕様

項目内容
製品名SOUNDPEATS H3
タイプカナル型ワイヤレスイヤホン
カラー充電ケース:ブラック
本体:クリアゴールド
Bluetoothバージョン5.4
対応コーデックSBC/AAC/LDAC/aptX/aptX Adaptive/aptX Lossless
ハイレゾ認証
Snapdragon Sound
最大持続時間(イヤホン単体)約7時間(AAC接続時、音量60%、通常モード)
約4時間(ANCモード使用)
最大持続時間(ケース込み)約37時間(AAC接続時、音量60%、通常モード)
充電時間イヤホン本体: 1時間
ケース: 2時間
急速充電◯(10分充電で最大2時間再生可能
充電端子USB Type-C
防水性能IPX5(水の噴射を直接浴びても動作する)
重量単体: 約6g
ケース+イヤホン: 約53g
操作方法タッチセンサー
アクティブノイズキャンセリング◯(-55dB
外音取り込み機能
マイク片側3基
通話用ノイズキャンセリング◯(AI+cVc 8.0)
マルチポイント◯(2台同時接続可能)
ゲームモード◯(60ms
専用アプリ◯(PeatsAudio)
付属品充電ケース、USB Type-Cケーブル、説明書、アプリカード、ステッカー、イヤーチップ(XS/S/M/L/XL
価格15,880円(通常価格)

▶主な特徴

  • トリプルドライバー構成(12mmダイナミック+バランスド・アーマチュア×2)で低音から高音までバランス良く高解像度なサウンドを実現。
  • ハイレゾ/高音質コーデック(LDAC、aptX Lossless、aptX Adaptive)に対応し、音の劣化を極力抑えて高品質再生が可能。
  • 最大55dBカットのAI適応型アクティブノイズキャンセリング(ANC)と通話用ノイズキャンセリングを搭載し、屋内外問わず静かなリスニング・通話環境を提供。
  • Bluetooth 5.4採用&マルチポイント接続にも対応し、2台同時接続や安定したワイヤレス通信を実現。
  • 最大7時間(イヤホン単体)/最大37時間(ケース併用)の再生に対応、急速充電で10分充電なら最大2時間再生可能。
  • IPX5の防水性能と高級感あるデザイン、快適な装着感により様々な場面で活躍。
京時
京時

本機は高音質な音源を品質を落とさず再生できる「aptX Lossless」と、大容量データの音源(ハイレゾ音源)を伝送可能な「LDAC」の両方に対応した本格仕様となっています。

SOUNDPEATS最高クラスをうたっているアクティブノイズキャンセリング(以下、ANC)の性能にも注目です。

内容物・外観

まずは外箱から。Snapdragon Soundやハイレゾ認証、LDACのロゴが記載されています。

国内最大級のオーディオビジュアルアワード「VGP」で金賞を獲得している点も見逃せません。

外箱表面

裏面はこのようになっています。英語で記載されていますが、説明書の方はちゃんと日本語に対応していますのでご心配なく。

外箱裏面
技適マークも無事確認できました

外装を横へスライドすると、ヒンジ式の作りのいい箱が出てきます。

開封時の様子
化粧箱を開けた時の様子

低価格帯の製品だと↓のような被せ式の箱だったので、本体を使う前なのに格の違いを実感させられましたね。

低価格帯製品の化粧箱

Apple製品などでもそうなのですが、製品に限らずこういった化粧箱の開封体験にまでこだわる姿勢は、素直に称賛したいですね。

これだけで開封時のワクワク感が高まりますし、製品そのものへの印象もより良いものに感じさせてくれます。

内容物は以下の通り。

内容物

イヤーピースが5サイズ(4サイズ+本体についている分)用意されているのは地味ながらも嬉しいポイントですね。

今回のレビューで特に実感しましたが、イヤーピースは必ず自分の耳に合ったサイズを使いましょう。

「耳に合うって具体的にどんな状態なの?」という方は、「装着テスト」という機能が専用アプリ内から利用できますので、ぜひそちらを頼ってみてください。

装着テストの項目(PeatsAudio)

それでは内容物の紹介に戻りまして、次はケースの外観。黒のマットな質感と金属の装飾で、高級感があります。

サイズはSOUNDPEATS Clip1のケースと同じくらい、1ポートのUSB充電器と同じか少し大きいくらいです。少なくともポケットには入ります。

ケース表面
ケース裏面

フタとなる部分は黒の半透明になっており、ケースの中身が薄っすらと見えるようになっています。

光量の多い場所では下のようにどうしても指紋が目立ってしまいますが、触らないようにするのは無理があるので割り切りましょう。

指紋の目立ちやすさ

充電に使用するUSB Type-Cポートは、ケースの底面に付いていました。

縦長い形状をしているので、倒した状態で充電できるこの位置が安定性の面から妥当といえるでしょう。

なおワイヤレス充電については、残念ながら非対応です。

ケース底面

ケースの中身も隙がありません。

プラスチック部分は程よくツヤが消され、側面はレザー風のシボ加工、そして「Hear the difference」の文字が輝いています。

イヤホン本体&ケース

そして肝心なイヤホン本体ですが、こちらもこちらでプレミアムな仕上がりです。

シェル部分(本体)は内部構造を見せる大胆なクリアカラーが採用されており、フェイスプレートには主張しすぎない薄めのゴールドカラーを使うことで特別感を醸し出しています。

イヤホン本体の外観

個人的にSOUNDPEATSのロゴをあえてはみ出させて模様のようにしたのは正解だと思いますね。

どれほど需要があるかはわかりませんが、イヤーピースを外した時の写真も載せておきます。

イヤーピースを外した状態
ちなみにLとRの表記はイヤーピースを着けた状態でもちゃんと見える

数千円レベルのワイヤレスイヤホンだと、この部分はもっとプラスチック多めの簡素な作りになっている印象です。

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装着感

装着時の様子
筆者の耳はどちらかというと大きい方なので小さい人は合わないかも

今まで使っていたカナル型イヤホンはなんだったのかと思うくらい、自分の耳とは非常に相性が良かったです。

イヤーピースが5サイズから選べたのも大きいですが、イヤホン本体が耳とぶつかりにくいような形状になっていたおかげで、パズルのピースがハマるかのように装着できました。

頭を振ったりジャンプなどの運動をしていても位置がずれることがありません。

寝ホンとしても試してみましたが、やはり耳から飛び出しているのもあって、真横を向くのは無理そうでした。

京時
京時

真横まで来ると痛い、というよりは圧壊してしまわないかが心配で……

昼寝・仮眠時に使うくらいなら実用範囲かと思います。

耳の蒸れやすさについては、他のカナル型イヤホンと大差ありません。2~3時間くらい装着していればしっかり蒸れます。

かゆみはここまで使ってきた限りではほとんど感じられませんでした。かゆみが来るよりも前に、疲れやバッテリー残量の低下を理由に外すことが多かった印象です。

ただ、これに関しては環境や使い方次第なところもあるので、参考程度に留めてください。

重さに関しては全く気になりませんでした。

音質のレビュー

リスニング時の音質と、通話時のマイク音質のそれぞれを確認してみました。

リスニング時(音楽・動画鑑賞時)の音質

筆者は特別耳が肥えているわけではないので、率直に感じたことを話していきます。

aptX Losslessによるロスレス再生については、手持ちのデバイスでは対応しておらず、断念しました。気になっていた方、ごめんなさい。

ただ、以下のようなBluetooth送信機を使えば接続できるようになるらしく、近々導入してみようかなと考えています。

↓こっちはスマホ用にも良さそう

京時
京時

レビュー目的以外にも、PCでaptX AdaptiveやLE Audioによる低遅延接続をできるようにしたいんですよね。

このあたりについて進展がありましたら、後日改めて報告させていただきます。

[追記]後日eppfun AK8675 MAXを購入し、無事aptX Losslessでの接続に成功しました。

Losslessのランプ点灯

PC版のAmazon MusicでもUltra HD(ハイレゾ)音質での再生が可能になり、ちょっと感動しています。

ULTRA HDの表記

音質について簡単に結論を書いておくと、標準音質(SBC・AAC)ではなんとなく音が混ざり合ってたような部分が、aptX Losslessだとハッキリと聴こえるようになった……気がします。

自分と音源の間に薄い布があって、それを取り払ったかのような感じです。

LDACとの違いはというと……正直わかりませんでした。どちらも良い音だったとだけ言っておきます。

ただ、aptX Losslessは遅延が大きいので、音楽を聴く時だけの特別なものになりそうです。

余談ですが、aptXの低遅延モードとSOUNDPEATS H3のゲームモードの組み合わせを試してみたところ、遅延が驚くほど小さくなりました。

バッテリー持ちの問題があるにしても、真面目にゲーミングイヤホン・ヘッドホン要らないのでは?と考え始めています。

マイク入力に対応していなかったり操作性に一癖あったりしますが、これからSOUNDPEATS H3と共に新しい風を吹かせてくれそうです。

また今回レビューするにあたって、様々なハイレゾ音源を聴くためにAmazon Music Unlimitedに加入しました。30日無料体験があってよかった……

人気のJ-POPやアニソン、EDM、クラシック、その他好みの楽曲も加えたプレイリストを作成し、手持ちのワイヤレスイヤホン(E社の7千円前後のイヤホン)と聴き比べをします。

試聴用のプレイリスト

音質・傾向

低コスト帯のワイヤレスイヤホンと比べると、明らかに聞こえる音の厚みが違います。

音質よりも利便性を重視したオーディオ機器ばかり使ってきたのもあってか、「この楽曲ってこんな音も流れていたのか」と気付かされることもありました。

副旋律の分離感が良く、1つ1つの楽器の音がパキッと際立っていたのが良かったですね。

音の傾向としては低域の音が強い印象で、振動のようなドゥンという音が伝わってきます。

その分聴き疲れしやすいのかもしれませんが、迫力のある音を聴きたい私としては大歓迎です。

私が聴いた曲の1つである米津玄師の『死神』では、このイヤホンの個性が強く出ており、靴音がより乾いた感じでリアルに聞こえたり、Aメロでは重低音がボンボン響いたりと中々楽しい体験ができました。

ポップス・EDMをよく聴くという人にはこのイヤホンが合いそうです。

とはいえ素の性能が高いので、私は特定のジャンルに限らず、何なら音楽以外にもゲームやASMRの視聴でも重宝していきたいと思いました。

京時
京時

ゲームはフルオーケストラの音楽がすごい壮大になります(語彙力)。久々に大作RPGを遊びたくなりました。
ASMRでは人の息づかいまで本物に近い感じになり、初めて体験した時は「うおっ!?」と声が出てしまいました。

ノイズキャンセリングの有無による違い

ノイズキャンセリングのON/OFFが音質に影響することがありますが、本機ではそこまで大きな違いは無かったように感じました。

他の方のレビューによると、高域の角が取れて低域の量感が減るらしいのですが、どうしても私にはその微細な変化がわかりませんでした。

(こういうのって鍛えられるんですかね……?)

ハイレゾ音源再生時と通常音源再生時の違い

ハイレゾを理解すべく、Amazon Music Unlimitedの標準音質(SD)と高音質(HD・Ultra HD)、それとちょっとした趣味の音声作品をMP3版(標準音質)とFLAC版(ハイレゾ)でそれぞれ聴き比べてみました。

今までハイレゾ音源を聴いてもイマイチその良さがピンと来ていなかった私ですが、改めて色々な楽曲を聴いてみて、なんとなく「これかな?」という違いを体感することができました。

というのは、耳から音として聞こえる範囲ではやはり違いが感じられないのですが、同じ音でも受け取った時の身体の反応が違うんですよね。

標準音質だと耳だけで完結していた音が、ハイレゾでは背中にゾワッとする感覚が走ったり、波のような低音が頭を内側から押してくるような感覚を伴うようになりました。

頭では「同じ音じゃね?」と思っているのに身体に起きた反応が違うと、さすがの私でもハイレゾの効果を認めたくなります。

ただし、こういった体験ができたのは一部の作品に限られたことから、音源の側も相応のものが求められるようです。

通話時のマイク音質

本製品のスペック表に「通話用ENCノイズキャンセリング(cVc 8.0)」とあったので、その実力を試してみました。

↓はWindows 11のレコーダーアプリを使用して録音した音声になります。

※(注意)筆者の声が入っています

・静かな個室 エアコン・デスクトップPC駆動

・カフェの環境音再生時

カフェの音は外に漏れていないか心配なくらいの音量で流していましたが、音をほとんどカットできています。

これなら通話用のノイズキャンセリングがしっかりと効果を発揮できていると言ってもいいでしょう。

マイク音質に関しては特別良いわけではなく、Bluetoothイヤホン相応といった印象でした。

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各種機能・アプリのレビュー

次は音質以外の部分についてレビューします。

本体の操作性(タッチ操作)

SOUNDPEATS H3のタッチ操作は、フェイスプレートの上側(面積の広い方)にセンサーが付いています。

タッチ操作の使用感は良好で、どの操作に対しても1回で反応してくれることがほとんどでした。

一方で、イヤホン持ったときにうっかりセンサー部分に触れ、反応してしまうことがある点は少し不便に感じました。

やはり装着検出機能には対応して欲しかったですね。

遮音性(ANCの性能)

まずイヤーピースのサイズがピッタリなので、ANCをONにしなくとも外の雨音がほとんど聞こえなくなるほどの密閉性があります。

その上でのノイズキャンセリングによる遮音性は非常に効果的で、SOUNDPEATS最高クラスというのも納得でした。

例えるなら厚手の布団を被っているような感じで、音楽の世界に没頭することができました。

シーン別の感想をまとめたのが次の表になります。

場所・シーンANCによる影響
個室(エアコン・デスクトップPC駆動)エアコンやPCのファンの音が完全に消える
機器の電源を入れた時の「ピッ」という音が聞こえない
目の前で再生しているYouTubeやテレビの音声が壁越しで聞いているかのように小さくなる
掃除機をかけている時完全にカットはできないものの、音楽が聴ける程度に小さくなる
交通量の多い道路沿い車の音が高音域だけの軽く小さい音になる
歩行者信号の音は残る
枯れ葉を踏んだ時の音がほとんど聞こえない
駅構内(音源による再現)アナウンスの音声がかろうじて聞き取れる
喧騒から離れているように感じる
電車内(音源による再現)加速する音やガタンゴトンという音が遠くに聞こえる
扉が開いた時のプシューという音が小さいながらも聞こえる

上記のいずれのシーンでも、音量50~60%程度で無理なく音楽を聴くことができました

一方で、ANCをONにしている間は風切り音が大きくなってしまう点が気になります。

風の強い日や場所では、あえてANCをOFFにして使用することも考えた方が良さそうです。

ちなみに本製品のANCは以下の4つのモードを切り替えることができます。

  • 適応型ノイズキャンセリング
  • 室内ノイズキャンセリング
  • 屋外ノイズキャンセリング
  • 屋外交通

ただ私が使った限りでは大きな違いが感じられず、わざわざアプリから切り替えるのが面倒なこともあって、適応型ノイズキャンセリング固定で使うようになりました。

外音取り込み

音楽を停止している状態であれば、スーパーの店員さんの声やテレビの音声を聞き取ることができましたが、音楽を再生したままではいずれも厳しかったと思います。

外音取り込みには「標準的な外音取り込みモード」「人の声の強調」の2つのモードが用意されていますが、なんとなく人の声が大きくなったかな?と感じるレベルです。

音漏れ

音楽を音量50%で再生して、音漏れをテストしました。テストにはフリー音源の「野良猫は宇宙を目指した」を使用しています。

録音にはスマホを使用し、腕がまっすぐに伸びるまで耳元から離していきます。録音時の環境は、エアコンやPCの駆動音が聞こえる程度の静かな室内です。

録音では聞き取れないレベルで音漏れが少なかったです。

念のため装着時に近い状態を再現して直接確認してみましたが、それでも15cmほどの距離まで近づかないと、流れている音楽を聞き取るのは難しく感じました。

専用アプリ(PeatsAudio)

SOUNDPEATS H3は、専用のiOS/Androidアプリ『PeatsAudio』から様々な機能にアクセスできます。

イヤホンの機能をフルに使いたいなら、アプリのダウンロードは必須です。

アプリのGoogle Playストアでの評価はあまり芳しくないようですが、私が使った限りだと特に不便なく使えています。

日本語訳もしっかりしていますし、モードの切替やタッチ操作の変更、ファームウェアのアップデートに至るまで問題なく行えました。

↓の画面では、本体・ケースのバッテリー残量確認やANCのモード切替、タッチ操作の変更などが可能です。

次はタッチコントロールの割り当てとイコライザーの設定画面です。タッチ1~3回と長押しにそれぞれ操作を設定できます。

イコライザーについては、ユーザーの耳に合わせて調整する適応型EQやプリセットのほか、カスタムEQを作ることも可能です。

この製品に関しては、今のところ適応型EQを好んで使用しています。

最後はイヤホンの設定画面の横3本線のアイコンから表示できる、「その他の機能」の画面になります。

ここでファームウェアのアップデートを行えますので、購入後は必ずここを確認しましょう。

PeatsAudio その他の機能

紛失してしまった際の「イヤホンを探す」機能や、最適なイヤーピースサイズを選ぶのに便利な「装着テスト」といった機能もここから利用できます。

音声ガイダンスは音量調整ができますが、記事執筆時点だと日本語版は用意されていませんでした。

私が使った限りでは、このアプリについてUIに不満はなく、動作も安定しており、設定できる項目も十分揃っているように思いました。

ただ、個人的な要望としてタッチ操作時の操作音も設定できればもっと良かったですね。

タッチ操作で音量調節した時、何の反応音も鳴らないので、ちゃんと反応しているのかが分かりにくく、戸惑ってしまうことがありました。

慣れでどうにか対処できる部分かもしれませんが、短く「ポン」と鳴ってくれるだけでも助かるのになぁ……と思わずにはいられません。

遅延(ゲームモード)

感想だけというのも分かりづらいと思ったので、Bluetooth5.3環境にはなりますが、Androidスマホで遅延を計測してみました。

表の秒数は、音が鳴ってからボタンを押すまでの時間です。スピーカー使用時との差を遅延として出しています。

・LDAC接続時

※各10回計測スピーカー(基準)ノーマルモードゲームモード
平均値513ms622ms(109ms遅延)-(使用不可)
中間値511ms625ms(114ms遅延)-(使用不可)

・aptX接続時

※各10回計測スピーカー(基準)ノーマルモードゲームモード
平均値513ms698ms(185ms遅延)464ms(-49ms遅延
中間値511ms675ms(164ms遅延)461ms(-50ms遅延

LDAC接続時は約0.1秒、aptX接続時のノーマルモードで約0.17秒の遅延が発生するという結果になりました。

そしてaptX接続時のゲームモード……なぜかスピーカーで聴くよりも約0.05秒早くなってしまいました

「そんなことある?」と思って何度も試しましたが、結果が覆ることはありませんでした。

ノーマルモードと比較すると約0.15~0.22秒の遅延短縮となり、この差は非常に大きいものと言えます。

実際にゲームで遊んでみると、音のズレは全く気にならなくなり非常に快適な環境で楽しめました。

FPSなどの対戦ゲームでも、よほどのガチ勢でなければ十分に使えます。

YouTubeを観る際も映像とのズレが解消し、停止・再生のタイミングも合うようになるので、全体的な体験が改善しました。

バッテリーの消費が増えることを考慮しても、ゲームモードは積極的に使っていきたいですね。

京時
京時

補足ですが、iPhoneの場合は標準でSBCとAACにしか対応していないので、遅延の大きさが異なる可能性があります。

↓遅延チェックに使用させていただいたサイトです。

Bluetooth TEST

バッテリーの持続時間

表記では最大7時間とありますが、これはあくまでもAAC接続時かつANCがオフの時という、バッテリー消費を抑えた条件下での話です。

そこで、実使用でのバッテリー性能がどれほどのものかを試してみました。

満充電の状態から充電のアラート音声が流れるまでの時間を計測した結果がこちら。

使用条件充電アラートまでの時間
LDAC有効、音量50%、ANC OFF
ケースに収納せず使い続けた
最初の1時間は設定・調整がメインで、
以降は音楽を流し続けた
約4時間40分
LDAC有効、音量60%、ANC ON
途中で5~10分ほどケースに収納した
最初の40分以外は音楽を流し続けた
約4時間50分
LDAC無効(aptX接続)、音量60%、ANC ON
ケースに収納せず音楽を流し続けた
約3時間10分
京時
京時

もっとシンプルな使用条件にしたかったのですが、ついうっかりが重なってしまいました

一部の紹介画像やAmazonの商品ページで「ANC使用時は約4時間」といった注意書きがあるので、そちらに従えば表の結果は概ね妥当と言えます。

ただ、7時間の方を前面に出してしまっている以上、これを見て短いと思われても仕方がないですね。

ハイレゾ音源を聴くならデータ転送量の多いLDACを使用する=バッテリー消費が増えますし、LDACを無効にしていても今度はマルチポイント接続の方でバッテリーを消費するようになります。

加えてANC・外音取り込みモードによる影響もあるため、7時間相当のバッテリー持ちは期待しない方がよいでしょう。

一方で、途中でちょっとでも充電を挟みさえすれば長時間の使用ができることも上の表は示しています。

急速充電に対応しているおかげで短時間の充電でしっかり回復できるため、耳の休憩も兼ねて、こまめにケースに入れてあげましょう。

前述したように耳の蒸れもありますから、バッテリー関係無く着けっぱなしはおすすめしません。

マルチポイント接続

SOUNDPEATS H3はマルチポイント接続に対応しており、デバイス2台へ同時にペアリング(登録)できます。

手順は以下の通りです。

  1. 1台目のデバイスとペアリング。完了したらデバイスのBluetoothをオフにして切断
  2. 2台目のデバイスとペアリング
  3. 1台目のデバイスのBluetoothを再びオンにする
  4. (以降は自動で接続されるように)

2台接続時の挙動を説明しますと、片方のデバイスでメディアを再生している時にもう片方で再生を始めた場合、先に再生していた方が優先されます。また、同時に再生されることもありません

私が使用した限りでは、マルチポイント接続による急な切断や音の途切れは発生しませんでした。快適そのものです。

あとはLDACとマルチポイント接続を併用できない点ですが……これはもう他のワイヤレスイヤホンでも同様なので、そういうものだと受け入れるようにしています。

もう一点、この製品の不思議な仕様を伝えておくと、LDAC未使用時はマルチポイントがONで固定されます。

アプリでマルチポイントをOFFにしようとすると、LDACへの切り替えを要求されるんですよね。私にはマルチポイントOFFで使う理由がありませんが、人によっては気になるかもしれません。

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まとめ:1.5万円で強力なANCと大迫力のサウンドを求める人におすすめ!

気になった点
  • ケースの半透明部分は指紋が目立ちやすい
  • ANC・外音取り込みモードは風切り音が大きい
  • 音量調整時の効果音がない
  • バッテリー持ちはそこまで
  • 装着/落下検出・左右自動識別機能には非対応
  • ワイヤレス充電には非対応
良かった点
  • 上品で高級感のある外観
  • 5サイズから選べるイヤーピース&装着テスト機能
  • 耳の形にフィットしやすい形状
  • 低音域強めの迫力のあるサウンド
  • 使ってすぐ実感できるレベルの強力なANC性能
  • 通話用のノイズキャンセリングも効果◯
  • ゲームモード時の非常に短い遅延
  • 急速充電でバッテリー持ちの短さをカバー可能

私個人としては、装着感の良さ迫力・クリアさを兼ね備えた音質、そして強力なANC性能の3点が特に好印象でした。

ゲームモード時の遅延の小ささも高く評価しており、今後PCゲームでの使用も試してみたいと思っています。

一方で、ANC/外音取り込みモード中の風切り音やバッテリー持ちなどの気になる点も見つかりました。

装着検出やワイヤレス充電がなかったり、記事では触れていませんでしたがLE Audioに非対応だったりと、機能面でもう一声ほしい気持ちも否めません。

ただそれを踏まえても、ワイヤレスイヤホンの核となる視聴体験は満足のいくもので、1.5万円を払うだけの価値があると私は感じました。

音楽好きの方だけでなく、低価格帯のワイヤレスイヤホンしか使ったことがなかった方にも、ぜひSOUNDPEATS H3を手に取っていただきたいですね。

京時
京時

個人的な満足度で言えば星4.5/5なのですが、機能面やバッテリー持ちなどの改善点を冷静に考慮した結果、評価を星4.0/5とさせていただきました。

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