こんにちは、絵描きの京時ロメ(@kyotoki_OX)です。
今回はイヤーカフ型のワイヤレスイヤホン『SOUNDPEATS CC』のレビューになります。本ブログでオーディオ機器をレビューするのは『SOUNDPEATS SPACE』以来ですね。
コスパの高さが魅力のSOUNDPEATSが作った、耳を塞がないイヤーカフ型のイヤホン。私個人としても前々から気になっていました。
果たして従来の形のイヤホンと比べてどれほど快適なのか、作業用イヤホンとしての使いやすさに注目です。
オーディオマニアではない一般人の目線から、本製品の良かった点・気になった点をお話ししていきます。
SOUNDPEATS CCのスペック&仕様
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 製品名 | CCイヤーカフイヤホン |
| カラー | ホワイト、ブラック、ベージュ、パープル |
| Bluetoothバージョン | 5.4 |
| 対応コーデック | SBC、AAC |
| 最大再生時間(イヤホン単体) | 約6時間(AAC、音量60%、通常モード時) |
| 最大再生時間(ケース込み) | 約24時間 |
| 急速充電 | ◯(10分充電で約2時間再生可能) |
| 充電端子 | USB Type-C |
| 防水性能 | IPX5(水の噴射を直接浴びても動作する) |
| 重量(片側) | 約5g |
| 操作方法 | タッチセンサー |
| マイク | 片側1基 |
| ノイズキャンセリング | 通話用のみ対応(AI駆使) |
| マルチポイント | ◯(2台同時接続可能) |
| ゲームモード | ◯(遅延0.06秒) |
| ムービーモード(3Dオーディオ) | ◯(疑似サラウンド) |
| 左右自動識別 | ◯(ケース収納時に自動切替) |
| 専用アプリ | あり |
| 付属品 | 充電ケース、USB Type-Cケーブル、日本語取扱説明書、アプリガイドカード |
| 価格 | 約7,280円(参考価格) |
▶主な特徴
- 耳を塞がないイヤーカフ型デザインで、長時間装着でも疲れにくい
- 肌に触れる部分はすべてシリコン製で快適な装着感
- 12mmデュアルマグネットドライバーによる迫力のあるサウンド
- 急速充電に対応。10分の充電で最大2時間使用可能
- IPX5防水で汗や雨にも強く、運動用途にも適合
- マルチポイントや低遅延ゲームモードのほか、アプリによる細かなカスタマイズ機能を搭載
- 左右の区別が不要で、充電ケースへの収納が簡単
内容物・外観
まずは製品の開封レビューを行います。
外箱は白を基調とした清潔感のあるデザインをしており、大きさは手のひらサイズです。


箱を開けると、本体入りのケースが出てきました。蓋の裏に紙類が付いています。

本体と充電ケーブル、ユーザーガイド、アプリの案内カード、そしてステッカーが内容物のすべてとなります。非常にシンプルですね。


ケースの表側には、リセット&手動ペアリング用のボタンと、充電ランプが付いています。裏側にあるのは充電用のUSB Type-Cポートのみです。
丸みのあるデザインで、イヤホンというよりはアクセサリーケースのような雰囲気があります。


装着方法・つけ心地
公式の画像をお借りして装着方法を紹介すると、次のような手順になっています。

手順1については、上の写真だと前側・後ろ側の違いがよくわからないと思うので、実物の写真を見ていただきたいです。

初見だとどっちがどっちか戸惑いますが、音が鳴るのは写真手前の細長い穴が見える方です。こちらが前に来るように装着しましょう。
2と3の手順については、厳格に従わなくても大丈夫です。
私の場合は、適当にぐりぐりして引っ掛けて、音が聴こえやすい位置に調整できたら終わり!くらいのノリでやっています。
着けてみた感想を述べると、装着感がとにかく良くて、これだけで普段使いを決めたほどです。
長時間付けていても重さが全く気になりませんし、肌に触れている部分が痒くなったり痛くなったりすることもありませんでした。
また、階段の上り下りやジャンプといった大きい動きを試してみたところ、いずれもイヤホンがズレることはなかったです。
以前に骨伝導イヤホンも試したことがあるのですが、イヤーカフ型は音を大きくした時の振動がないのも良い点だと思いました。
一方で寝ホン(イヤホンをつけて横になる)としての使用は、少しでも顔を横に向けるとイヤホンがぶつかってしまうため、あまり相性がよくありませんでした。
音質のレビュー
リスニング時の音質と、通話時のマイク音質のそれぞれを確認してみました。
リスニング(音楽・動画鑑賞時)の音質
正直なところ、使用前は「普通のイヤホンみたいに密着してないから、音がちょっと遠くから鳴っている感じがするのかな?」と思っていました。
しかし全くそんなことはなく、ハッキリかつ自然な(こもった感じのない)聴こえ方がします。
音の傾向については、初期状態だと低音が弱い印象を抱きました。初めて聴いた時に「あれ?」と思ったくらいには音が軽いです。
しかし、アプリから「ダイナミックEQ」という設定をONにした途端、しっかりと低音も出るようになり、音質が大きく改善しました。
「音が出れば何でもいい」という方はアプリなしでも大丈夫ですが、基本はダイナミックEQを有効化することを強くおすすめします。

ただ、アプリの利用にはメールアドレスの登録が必要です。抵抗のある方は、登録用のメールアドレスを用意することも検討しましょう。
通話時のマイク音質
本製品のスペック表に「通話用ENCノイズキャンセリング(AI駆使)」とあったので、その実力を試してみました。
↓はスマホのレコーダー機能を使用して録音した音声になります。個人的には想定以上に良かった印象です。
直接録音した時の音質にはさすがに及びませんでしたが、嫌な音が混ざっていたり、音の輪郭が大きくぼやけていたり、途切れ途切れになったりといったことがなく、聞き取りやすかったです。
ボイスチャットの相手がこのくらいの通話品質なら、私は全然気になりませんね。
「ワイヤレスイヤホン(しかも数千円の)のマイクはおまけみたいなもの」という先入観があったので、良い意味で裏切られました。
各種機能・アプリのレビュー
次は音質以外の部分についてレビューします。
マルチポイント接続対応で2台同時に登録できたり、低遅延のゲームモードや疑似サラウンドが楽しめるムービーモードに対応していたりと機能が豊富ですが、実際にどれだけ優れているのか見ていきます。
本体の操作性
まずタッチコントロールの使用感についてですが、正直に言うと慣れが必要だなと思いました。
どこをタッチすればいいのか分からなくなったり、ダブル・トリプルタッチする時に場所がズレて思うように操作できなかったり……といったことが現状多いです。
手や腕が当たって暴発してしまうこともあるので、どうしても我慢できない場合は機能をオフにしてしまった方が良いと思っています。
センサーの部分だけ質感を変えたり、平らにしたり、突起を付けたり……といったもうひと工夫が欲しかったですね。
どうしても物理ボタンがいいという方には、別モデルのUUイヤーカフイヤホンをおすすめします。
遮音性
そもそもイヤーカフ型イヤホンが周りの音を聴き取れるようにしているものなので、遮音性を求めるのはお門違いです。
もし周囲の騒音をカットできる製品がほしいなら、密閉型のヘッドホンなどを選ぶべきでしょう。
「どのくらいの騒音までならイヤホンの音が聴こえるか」という点について言及すると、室内で使う分には、掃除機をかけている時以外ならしっかりと聴こえました。
デスクワークや料理、洗濯など、様々な場面で最高のお供になってくれます。
また外の場合は、朝の住宅街を歩く程度なら問題なく聴こえ、大きい道路のそばだと音量を上げる必要がありました。
音漏れ
音楽を音量50%で再生して、音漏れをテストしました。テストにはフリー音源の「野良猫は宇宙を目指した」を使用しています。
耳元から録音をスタートし、中盤辺りから約30cmほど離しています。
距離を離した後もなんとなく音が鳴っているのが分かりますが、どんな音楽が流れているのかまでは分かりません。
外出先なら周囲の音もあって、なおさら気にならなくなるはずです。
専用アプリ
SOUNDPEATS CCは、専用のiOS/Androidアプリ『PeatsAudio』から様々な機能にアクセスできます。
↓の画面では、本体・ケースのバッテリー確認や各モードの切替、タッチコントロールの割り当て変更が可能です。


アプリなしでも「ゲームモード」「ムービーモード」への切替はできますが、音質が大きく改善する「ダイナミックEQ」を利用するにはアプリが必要です。
次はタッチコントロールの割り当てとイコライザーの設定画面です。


画像のタッチコントロールの割り当てはカスタマイズ後のものになります。トリプルタッチは難しいので外しちゃいました。
イコライザーはそのまま使用しています。それよりもダイナミックEQを有効にする方が100倍大事です。
最後に「その他の機能」画面です。ここでファームウェアのアップデートを行えます。また「イヤホンを探す」機能もここから利用します。


アプリのGoogle Playストアでの評価はあまり芳しくないようですが、私が使った限りだと特に不便なく使えています。
もしかしたらアップデートで改善されたのかもしれませんね。
少なくともタッチコントロールの変更やダイナミックEQの有効化、ファームウェアのアップデートを済ませる程度なら、問題なくできました。
遅延(ゲームモード)
通常モード時の遅延は、一般的なワイヤレスイヤホンと同じくらいです。YouTubeなどで動画を見るくらいなら許容できます。
映像作品を鑑賞したり、ゲームを遊ぶ時は素直にゲームモードを利用しましょう。
体感でハッキリ分かるレベルで、通常時「ト、トン」くらいのテンポだったのが「トットン」くらいの遅延で音が届くようになります。
FPSゲームでも使用してみたところ、ランクマッチのようなコンテンツに本気で取り組むような状況でもない限りは、これで十分でした。
ヘッドホンで長時間遊んでいると頭やメガネのつるあたりが痛くなっていたので、イヤーカフ型イヤホンの快適さが本当にありがたく感じます。
最後に、Bluetooth5.3のスマホ環境にはなりますが、一応遅延チェッカーを使って遅延を計測してみました。
表の秒数は、音が鳴ってからボタンを押すまでの時間です。スピーカー使用時との差を遅延として出しています。
| ※各10回計測 | スピーカー(基準) | ノーマルモード | ゲームモード |
|---|---|---|---|
| 平均値 | 572ms | 939ms(367ms遅延) | 708ms(136ms遅延) |
| 中間値 | 543ms | 893ms(350ms遅延) | 704ms(161ms遅延) |
ノーマルモードは約0.35秒、ゲームモードは約0.15秒の遅延が発生しているようです。Bluetooth5.4のデバイスなら、公称値の0.06秒に近い数字が出せるのでしょうか。
↓遅延チェックに使用させていただいたサイトです。
バッテリー・充電
バッテリーの持ちは、会社の昼休憩後から使い続けて、終業時間までもつかどうかくらいですね。十分に長いと思います。
ただずっと着けていられるだけに、もう少しバッテリー持ちが良くなってくれれば……と欲が出てしまいます。
長時間使用したい場合は、休憩の合間などにケースへ入れてこまめな充電を心がけておくとよいでしょう。
急速充電に対応しているあたりからも、ケースでの充電をいかに活用するかが、運用のポイントとなってきそうですね。
ケースへの充電に関しては、充電時の見映えがお世辞にも良いとは言えません。


ケースの形状が縦に長く、充電ケーブルに支えられて立っているような状態になり、ちょっとの手が当たるだけでも動いてしまいます。
また、ワイヤレス充電には非対応という点も、人によっては注意が必要です。
マルチポイント接続
SOUNDPEATS CCはマルチポイント接続に対応しており、デバイス2台へ同時にペアリング(登録)できます。
手順は以下の通りです。
- 1台目のデバイスとペアリング。完了したらデバイスのBluetoothをオフにして切断
- 2台目のデバイスとペアリング
- 1台目のデバイスのBluetoothを再びオンにする
- (以降は自動で接続されるように)
2台接続時の挙動を説明しますと、片方のデバイスでメディアを再生している時にもう片方で再生を始めた場合、先に再生していた方が優先されます。また、同時に再生はされません。
自動接続の安定性についてはほぼ満足です。
すぐ近くで電子レンジを使用している時やデバイスから遠い場所で作業したりしている時に、切断したり再接続したりを繰り返すのですが、その時に再接続してくれなくなることはありました。
ただ、これは状況が限定的ですし、後者は私の使い方の問題なので、デメリットとして数えていません。

ちなみに電子レンジを使うと接続が不安定になるのはBluetooth自体の特性であって、本機の不具合ではありません。
まとめ:つけ心地だけで買う価値あり! ”ダイナミックEQ”オンなら音質も◯
我が家には他にワイヤレスヘッドホンと有線の開放型ヘッドホン、カナル型のワイヤレスイヤホンなどがありますが、本製品の快適度はダントツで高く、すでに生活の一部と化しています。
もちろん遮音性がなかったり、寝返りがうてなかったりと苦手な部分もあるので、必要に応じて使い分けるつもりはいますけどね。
ともあれ、普段使いの快適さを目的にイヤーカフ型を検討しているなら、本製品は自信を持っておすすめできます。長時間身につけていられる装着感だけで、元が取れるといっても過言ではありません。
本製品はセール時5,000円台で購入可能で、この手のイヤホンの中では比較的低価格な部類に入ります。
価格から「入門向け」のような印象を抱くかもしれませんが、多くの人はこれで満足するでしょう。今回のレビューを通して、それだけのクオリティがあると私は感じました。
家事や仕事、筋トレなどのお供になるイヤホンを探している方は、ぜひ手に取ってみてくださいね。
↓物理ボタンがいい方はこちらがおすすめ


