デジタルイラスト制作にグラボは必要?

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こんにちは、絵描きの京時ロメ(@kyotoki_OX)です。

液タブやペンタブでデジタルイラスト制作をしたい!となった時に必要になるのがPC(パソコン)。

PC選びの際に見るべき点は多々ありますが、中でも描画パフォーマンスに関わるパーツであるグラボ(グラフィックボード)について気になっている方は多いのではないでしょうか。

デジタルイラスト制作をするのにグラボが必須かというと、なくても描けます

京時
京時

グラボ以外のパーツが十分な性能を確保できていれば、イラストソフトは快適に動いてくれます

一方でクリスタの3D素材のような3D関連機能・ソフトを頻繁に扱うならグラボがほしいです。

また、グラボは近年大きな注目を集めており、その性能を活用した様々な試みがなされています。

将来性という面でも、PCの活躍の幅を広げるという面でも、搭載されていた方がベターであることは言うまでもありません。

グラボがなくてもイラスト制作はできる

グラボ非搭載のPCでも2Dイラストの制作はできます。無料のペイントソフトやクリスタ、SAIあたりでお絵かきをするにはグラボがなくても十分です。

また最近では、グラボ非搭載でも4K(3840×2160px)の映像出力に対応したPCが数多く出ています。それだけのスペックがあれば、4Kのモニターが映って4Kの液タブが映らないなんてことはありえません。

ここで一例として私の制作環境を紹介しましょう。メインで使っている2K(2560×1440px)の液タブをグラボ非搭載のノートPCに繋いでいますが、2894×4093pxのキャンバスサイズでも最後まで完成させられています。

液タブはKamvas Pro 16(2.5K)
CPUIntel Core i5-1035G1
メモリ8GB
グラフィック(内蔵)Intel UHD グラフィックス
ストレージSSD 256GB

なんなら以前は2015年頃の古いノートPCで同等サイズのイラストを描いており、最後まで作品制作できていました。

当時は「FireAlpaca」→「CLIP STUDIO PAINT PRO (クリスタ)」と使ってきましたが、クリスタはグラボがなかったことよりもメモリ不足の方が痛かったですね。

このことからも分かるように、グラボ非搭載でもお絵かきは可能です。ただしPCならなんでもいいわけではなく、低スペックな製品を買うのは絶対に避けましょう。

自分だったら新品5万円以下のPCは候補から外れます。予算は時期によってばらつきがありますが、安くても7万円以上が検討できる目安です。

グラボ非搭載のPCでも画面が映るのはなぜ?

グラボ非搭載のPCで画面出力できるのは、CPUの一部がグラボの代わりに働いてくれるからです。このCPUの一部は「内蔵GPU(グラフィックス)」と呼ばれます。
製品ページなどで「〇〇グラフィックス(Graphics)」と表記されているものが内蔵GPUですね。
性能はグラボに及ばないものの、その分安価に済ませることができます。

GPUって何?

グラフィック(映像・画像)処理に特化した半導体チップがGPUです。
グラボはGPUや冷却ファン、グラフィック処理用のメモリなどで構成されたパーツのことであって、GPUとは包含関係にあります。

グラフィックボード
これはグラボの基板。見ての通りGPUと書いてあるところがGPUです

ここで詳細を解説しても仕方ないので、とりあえずGPUといえばグラボや内蔵GPUのことだと思っていただいて構いません。

[関連記事]CPUとGPUの違い・用途を解説!

グラボ以外のパーツがまず重要

グラボばかりに着目するのではなく、必ず他のパーツにも目を向けるようにしましょう。CPUやメモリがイラスト制作に与える影響はグラボ以上といっても過言ではありません。

CPUが弱いと処理が遅くて作業のテンポが落ちますし、メモリが足りないとペイントソフトが強制終了して作業が台無しになることだってあります。

ではどのくらいのスペックがあればいいのでしょうか。個人的に確保しておきたいと考えている各パーツのスペックを軽く紹介します。

CPU 2,3世代前~最新世代のIntel Coreシリーズ
または AMD Ryzenシリーズ
メモリ16GB~
ストレージSSD: 500GB~

CPUのスペックは記載よりもう少し緩めでも大丈夫なのですが、よく分からない人を想定して簡潔さ・確実性を取った結果、上記のようになりました。

早い話、新品で販売されているPCから選べば、少なくとも極端に古いCPUには当たりません

メモリはペイントソフト以外にもブラウザなどを開いた状態で使う想定です。

8GBで同じことをやると、レイヤー数が増えてくるにつれて動作が重くなり、最悪ペイントソフトがクラッシュして進捗が吹き飛んでしまいます。

京時
京時

私の液タブ用PCはメモリが8GBですが、これで足りているのはお絵かき以外の重いタスクを別のPCに任せているからです。

快適性が大きく変わる要素なので、グラボを積むより先にメモリを16GBにすることをおすすめします

ストレージの条件は、まずSSDであること。eMMCやHDDと比べてデータの転送速度が高速です。容量はイラストだけなら250GBで妥協できるとはいえ、余裕があれば増やしたいところです。

3D関連を扱う・将来性を考えるなら必要

クリスタの3D素材を頻繁に扱ったり、Blenderなどの3DCG制作ソフトを使用する場合はグラボ搭載のPCを選びましょう。

また、グラボの高い描画性能は将来性という点でも魅力的です。というのもここ数年で、ペイントソフトの一部の操作や機能にGPUを使う動きが増えてきました

例えばKritaというペイントソフトでは、キャンバスの回転やズームといった操作の高速化にGPUが使用されています。

今後ペイントソフトの高性能化が進む=要求スペックが上がる可能性を考えると、グラボを搭載していた方が安心です。

将来性を抜きにしてもグラフィック性能が高いとできることが増えますし、処理が早くなることで作業スピードも上がります。

デジタルクリエイターにとってPCは大事な仕事道具です。長い付き合いになりますし、できるだけ良いものを買って損はありません。

AIイラストに必要な場合も

色々と話題になっているAIイラストですが、ローカル環境で生成を行うならグラボが必須となります。

Webサービス上でAIイラストを生成する分にはグラボを用意する必要がありません。ただ誰でも手軽に利用できる一方で、有料だったり枚数制限があったりと不便な面もあります。

その点ローカル環境では自分のPCを使うため、課金無し・無制限でのイラスト生成が可能です。

ただし、もし自機の性能が低かった場合は、1枚生成するだけでも膨大な時間がかかってしまいます。内蔵GPUや性能の低いグラボでは厳しく、Geforce RTXシリーズ相当がないと不便です。

結論: グラボが必要な人・不要な人

グラボが不要
  • グラボ搭載のPCを買えるほど予算がない人
  • 2Dイラスト(+3Dを軽く扱う)ができれば十分な人
  • 後からグラボを増設するつもりの人(デスクトップ限定)
グラボが必要
  • グラボ搭載のPCを買える予算があるなら基本推奨
  • 2Dイラスト以外にも様々な用途で使い込む予定の人
  • 将来も見据えた、快適に長く使えるPCが欲しい人

今のPCは内蔵GPUの性能も上がってきているため、2Dイラストの制作をするだけならグラボがなくても問題ありません。ただしその場合でも、CPUやメモリなどのスペックは十分に確保しましょう

どうしても予算が厳しいという人は、無理してまでグラボ搭載のPCを買う必要はありません。ちなみにデスクトップPCなら、後からグラボ単体を購入して自分で取り付けるというのも手です。

京時
京時

※消費電力が上がるため、グラボによっては電源ユニットの交換も必要になる点は注意しましょう

一方で、もし15~20万円程度用意できるなら、グラボ搭載のPCが購入可能です。PCは性能が高いほど、タブレットやスマホで代わりが務まらないような仕事ができるようになります。

イラスト制作以外に本格的な動画制作や3DCGにも挑戦したいクリエイターはもちろんのこと、仕事と趣味の両方で大活躍させたいと考えているなら、グラボ搭載の製品を検討しましょう。

イラスト制作におすすめのPC

では最後に、イラスト制作用におすすめのPCを紹介して終わります。

本記事の内容に従ってグラボ搭載・非搭載のPCをそれぞれ選んでみましたので、具体的なスペックの目安として参考にしていただけたら幸いです。

New Inspiron 15 ノートパソコン

メーカーDell
価格(執筆時点)71,800円~
CPU Ryzen 5 7530U
グラフィックスRadeon Graphics(内蔵)
メモリ 16GB (8GB×2)
ストレージ SSD 512GB
液晶パネル15.6インチ / WVAパネル / フルHD
: カスタマイズ可能
京時
京時

7万円台と低価格ながらも、イラスト制作をするのに不足ないスペックです。気になる部分を挙げると、接続端子まわりが控えめになっている点や、15.6インチと持ち運ぶには少し大きい点でしょうか。

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NEXTGEAR JG-A5G1D

メーカーマウスコンピューター
価格(執筆時点)124,800円~
CPUAMD Ryzen 5 4500
グラフィックスGeForce RTX 3060Ti
メモリ 16GB(8GB x 2)
ストレージSSD 1TB
: カスタマイズ可能
京時
京時

12万円台でRTXシリーズのグラボ・メモリ16GB・大容量SSDが揃った高コスパPCです。イラスト制作をするには十分すぎるほどのスペックですが、CPUだけが抑えめになっています。余裕があれば一つ上のCPUを選びたいです。

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DAIV R4-I7G50WT-A

メーカーマウスコンピューター
価格(執筆時点)169,800円~
CPUCore i7-12650H
グラフィックGeForce RTX 3050 Laptop GPU
メモリ 16GB (8GB×2)
ストレージ 500GB NVMe M.2 SSD
液晶パネル14インチ / フルHD
→カスタマイズ可能
京時
京時

マウスコンピューターのクリエイターPCブランドDAIVのノートPCです。上位グレードのCPUであるCore i7が搭載されているほか、sRGB比100%のディスプレイを採用しており、幅広いクリエイティブ用途に活躍できます。

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