ペイントソフト

初心者向け! FireAlpaca(ファイアアルパカ)の使い方【ダウンロードから制作まで】

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ファイアアルパカ?とかいう無料ソフトの使い方を知りたい!  イラスト制作もついでに教えて!

無料ソフトは他にも数多く存在しますが、シンプルな作り&日本語対応のファイアアルパカは初心者が基礎を学ぶのにうってつけです。

そこで、これからデジタルイラストに挑戦したい人向けに、ファイアアルパカの導入からイラスト制作までを解説していきます。

内容の関係上、イラストのテクニックというよりは、レイヤーやツールの操作などに重点を置きました。

基本的なツールの使い方や、レイヤー分け、画像の書き出し方法などを知りたい人はぜひお読み下さい。

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FireAlpacaの特徴

まずはFireAlpacaの特徴を紹介。

  • 無料
  • 機能がシンプル
  • 動作が軽い
  • 日本語対応
  • Linuxにも対応
  • マンガ原稿テンプレートあり
  • 簡単なアニメーション作成も可能
  • 3Dパース機能

と、色々と特徴を挙げていますが、この中で特に強調したい特徴は、「機能がシンプルで初心者でも使いやすい」「動作が軽く、スペックの低いPCでも使える」という点。

どちらも他のペイントソフトには中々ない強みで、特にデジタルイラスト始めたての人が制作の基本を覚えるのにぴったりなソフトです。

アップデートの頻度も高く、今後更なる改善・改良が期待できます。

FireAlpacaのダウンロード・インストール

FireAlpacaを使うための準備をしましょう。無料ソフトなので購入手順を挟まなくていいのは楽ですね。

【STEP1】公式ページからダウンロード

京時
京時

環境によっては下の画像のようなダウンロードの確認が表示されますが、その場合は「保存」や「OK」を押してください。

【STEP2】ダウンロードしたファイルを実行する

【STEP3】セットアップに使用する言語は「日本語」のままでOK

【STEP4】インストールをクリック

この画面が出たら完了です。

FireAlpacaでイラストを描いてみる

ここではイラスト制作を通して、実践で使うFireAlpacaの操作を紹介します。

「どんなときに、どの機能を使えばいいか分からない」人向けの内容にしたつもりです。

イラストの描き方は多種多様ですが、ここでは初心者でもとっつきやすいアニメ塗りをやってみます。

よく使う操作

まずは全体を通してよく使う操作を4つ紹介します。どれも基本的なものなので、ぜひ覚えておきましょう。

・取り消し / やり直し

取り消しは作業を一つ前の状態に戻し、やり直しはその逆を実行します。

デジタルイラストにおいて絶対に覚えておきたい操作で、線の描き直しや加工・変形前後の比較など、様々な場面で使うことになります。

毎回画面のボタンを押すのは面倒なので、ショートカットキー(特に取り消しのCtrl+z)は絶対に使えるようになっておきましょう。

・キャンバスの移動 / 回転 / ズーム

イラストが描きやすいようにキャンバスを動かす方法も把握しておきましょう。

ショートカットキーでもできますが、ナビゲーターパレットで操作するのがやりやすいかと思います。

なお、タブレットなどを使用していてタッチ操作可能なら、そちらを使っても構いません。

・スポイト

キャンバスやレイヤーから色を取得することができます。

色をもう一度使いたいときはもちろん、色を塗り重ねたいときに活躍する機能です。

スポイトツールをクリックしてもいいですが、右クリックやペンボタンにスポイト機能を登録して使う方が簡単にできます。

・保存

FireAlpacaには自動保存機能がありますが、これはソフトがクラッシュしてしまった際の復元用ファイルを作成する機能で、元々のファイルに上書き保存するものではありません。

他のペイントソフトと同様に、手動での保存をこまめに行いましょう。

方法は、メニューバーの「ファイル」から保存を選択するか、ショートカットキーのCtrl+sを入力すればできます。

自動保存の詳細(公式サイト)

キャンバスの準備

イラストを描くにはソフトを起動し、キャンバス(ファイル)を新規作成しなくてはなりません。

ここではイラストを描くまでに必要な手順を解説します。

手順1. FireAlpacaを起動

FireAlpacaのTips・広告

起動時にTipsみたいなウィンドウが表示されるので、OKやバツマークで閉じて下さい。

手順2. 「新規作成」を選択

手順3. キャンバスサイズ(幅・高さ)を設定

ネットへの投稿を想定しているので、単位をpixelに切り替えて設定します。

描き込み量が多いほど大きいキャンバスサイズに設定しましょう。

キャンバスサイズについてもっと知りたい人はこちらの記事をどうぞ。

今回はあまり力を入れて描くつもりがないので、1500px×1500pxにして作ります。

こんな感じにキャンバスが出てきたら完了です。

ラフ

キャンバスを作成したら、さっそくどんな絵にするかを大まかに描いていきます。

この段階で色も決めておくといいですよ。

鉛筆ブラシを使って描いていますが、使いやすいなら別のブラシでも構いません。

・ブラシツールで描く

  1. ブラシツールを選択
  2. ブラシウィンドウから使いたいブラシを選択
  3. ブラシサイズを調整する

・レイヤーを下書きレイヤーにする

下書きレイヤーに設定しておくと、バケツツールや自動選択ツールなどを使った際に対象から除外してくれます。

下書きレイヤーの詳細(公式サイト)

・修正する

各種選択ツールで範囲を指定した後、メニューバーから「変形」を選択(Ctrl+Tでも可能)します。

描いたものを消さずに修正したいときに便利です。

選択ツール・変形の詳細(公式サイト)

・ラフを複製して別案を試す

複製したいレイヤーを選択した後、上の画像で示したアイコンをクリックすると複製できます(コピー&貼り付けでも可能)。

レイヤーを非表示にしたいときは、レイヤー名の左側にあるグレーの丸がある部分をクリック。

・仮の色を塗る

描いた線を塗りつぶしたくないので、新規レイヤーを作成することにします。

基本的に塗り用のレイヤーは、線を描いているレイヤーよりも下に置くようにしましょう。

線画

ペンブラシを使い、ラフをなぞるようにして線画を描きます。

画像ではいくつかラフと異なる点がありますが、これは途中で「こっちの方が良さそう」と思って変更したためです。

真似するのはあまりオススメしません。

・パーツごとにレイヤーを分ける

消しゴムを使ったときに無駄に消してしまうのを防ぎます。

後でパーツごとに線の色を変えたくなったときも楽です。

また、作ったレイヤーは線画フォルダを作成してまとめておきましょう。

レイヤーをフォルダの上へドラッグすればフォルダ内に移動できます。

レイヤーフォルダーの詳細(公式サイト)

・ラフに沿って描く

線画レイヤーはラフの上に作成しましょう。

ラフを描いたレイヤーの不透明度を下げておくと描いた線が見やすくなります。

・線がガタガタするときは手ぶれ補正を使う

色塗り

アニメ塗りをしたいので、ベースとなる色を塗った後、クッキリした影やハイライト等を入れていきます。

この工程で使うレイヤーの数が一気に増加。

ブレンドの変更やクリッピング機能のような、レイヤーまわりの操作がより大事になってきます。

レイヤーの使い方を覚えて、快適に色塗りできるようになりましょう。

・レイヤー構成

・バケツツール・塗りつぶしなどを使ってベース色を塗る

ペンツールで全部塗ろうとすると面倒なので、バケツツールや選択ツール+塗りつぶしでベースの色を塗っていきます。

バケツツールの詳細(公式サイト)

・レイヤーをクリッピングして塗る

レイヤーをクリッピングすると、クリッピング先の描画範囲からはみ出さないように塗ることが可能です。

クリッピングを解除した場合ははみ出した部分が表示されるようになります。

影などを入れるときに便利ですので積極的に使いましょう。

クリッピングの詳細(公式サイト)

・レイヤーのブレンドを変更する

下のレイヤーとの合成方法を変更してます。

ブレンドの詳細(公式サイト)

ブレンドは色々ありますが、影は乗算、ハイライトは加算・発光、色味を変えるならオーバーレイと覚えておけば十分です。

仕上げ・書き出し

一通り塗り終えたら、フィルタ機能などで効果を施したり色を調整したりしてイラストを仕上げます。

完成したイラストはSNSなどへ投稿できるよう、画像の書き出しを行いましょう。

・レイヤーを統合

イラスト全体の調整や加工を行うときはレイヤーを統合すると使いやすいです。

やり直しできるように、コピーしたものを統合することをオススメします。

・レイヤーに描画されている色の調整 / 加工

メニューバーの「フィルタ」から色相やレベル補正といった、レイヤーの色を調整できる機能が使えます。

ぼかしや色収差などの加工も同様です。

・書き出し

イラストを完成させても、そのままではペイントソフト用のファイルなので作品としてSNSなどへ投稿することができません。

メニューバーの「ファイル」から書き出しを選択し、画像を保存しましょう。

まとめ: FireAlpacaでデジタルイラストに慣れよう

ここまでFireAlpacaの使い方について解説しました。

無料のペイントソフトだけでも色々ありますが、日本語に対応している点や機能がシンプルにまとまっている点、動作が軽快な点からデジ絵の入門者に特にうってつけです。

簡単ならくがき用や、有料ソフトに移行するまでの練習台としてFireAlpacaを試してみてはいかがでしょうか。

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レッツアルパカ!!〜ファイアアルパカでお絵描きしてみた〜